LX-200 20cm フォーク延長改造
ミードのLX-200のフォークを延長しCCDカメラが下方通過出来るようにしました。
20cmや25cmでしたら重量的にもバランスの崩れも無いようです。
この改造が参考になるようでしたら良いのですが、改造なされる場合は自己責任で願います。
フォークを取り外した状態です、取り付け穴が4つ有りますが、この取り付け部分が垂直でなく微妙に内側へ傾斜しています。
この傾斜の為に簡単に延長できません。
この傾斜が極軸とフォークの直角度を出す為に有効な部分でもあります。
フロントパネルがありませんが他の改造と同時進行なので外しています。
極軸体側は改造しません。
フォーク側の取り付け部分です、ここを延長を希望する長さにあわせて図面からどれだけ、カットするかステーの幅も考慮して計算します。
私の場合は、ステーの幅10mmで60mm延長するので7mmカットしました。
少し小さめにカットした後にヤスリで平面に気をつけて仕上げます。
フォークの付け根部分をサンダーで7mm切断、四角い枠は切り取り後の残材です。
フォークの四角の枠部分は4mmの厚みですので、金のこ
でも切断できそうです。
加工時は鏡筒を付けたままで、赤緯のウォーム部などにビニールと粘着テープで切粉が混入しないようにカバーして
作業します。
ウオームホイールなどにアルミの切粉が混入するとグリスの洗浄など時間かかり大変な作業になりますので丁重に
おこなってください。
切り取り後、きれいに整形したところです、取り付け用の
ネジが貫通するバカ穴が4つあります。
ステーと接する部分なので平面に気をつけて左右同じ
切断量にあわせます。
削りすぎても、ステーの長さを調整すればよいので、気は楽です。
延長用のステーです、10mmのアルミのフラットバーを加工しました、試作のステーを使い余分にもう一台所有しているLX200-25用も作りました。
20cm用の寸法は130mm×111mm×10mm
ネジ穴は極軸側は元々使用されていたインチネジを使用
の為8mmのバカ穴です。 フォーク側はタップで6mmのネジを切っています。
極軸側にステーを仮止めした状態です。
フォークの付け根を切断しないで延長できるか長いステーを試作してみましたが、冗長すぎてバランス悪く結局はフォークを切断しました。
切断せずに延長できるステーも考えましたが、ステーを外注しなければならない為、今回の改造になりました。
ステーにフォーク側を取り付け組み上げた状態です。
フォークの厚み部分(60mm)だけ上方へ延長したことになります。
60mmあれば、フィルターホイールと冷却CCDは下方通過できますので高緯度まで観測できます。
自動導入時の暴走や、誤操作によるトラブル回避にもなります。
暴走からの、故障でフロントパネル基板の交換が2回有りました。
最後にカットした極軸部分の傾斜がフォークと鏡筒との
取り付け角度に影響しますので、滑らかに鏡筒が回転するように微調整をします。
極軸側本体にネジ穴が有りステー側はバカ穴です。
フォーク側本体はバカ穴でステー側がネジ穴です。
元々から、フォーク部分の直角度はこの部分で調整するようになっています。
鏡筒がスムーズに回転すれば、元の直角度は保たれているようです。
遠方物で左右、上下入れ換えて十字線入りのアイピースで調整すれば良いと思います。
私は回転が一番滑らかになる調整だけで自動導入しても問題ありませんでした。
組み上げて調整しているところ。
下方通過の状態、あと20mmは接眼部の短縮できそうです。
最終形態、バランスも大きく変わっていません。