私はいつも汽笛を近くに聞く。
列車の動き出す響きは時に、哀しく耳元に残ったりもするし、まったくの無音にしかありえなかったりもする。朝日や夜空も季節の折々には、違った表情を見せてはくれるし、天候も日々、うつろい決して同じ瞬間などはない。それでも、町の生活というものは、日常以外の何ものでもない。時間の連鎖は劇的な拡がりを早々演出してくれるものでないから。
自分自身の生活世界とでも呼ぶべき空間は果たしてどこまで、存在しているんだろうか。そんな想いに駆られて、もう一度、この町を見つめてみよう。そして見慣れたはずの場から、新たに町の記憶へと揺さぶりかけてみよう。私は一人町に歩きだした。

a
 2 真珠漬(古戸駅裏)
 3 花と花火(古戸駅裏)
 4 テトラポット(松本堤防)
 5 A氏の回想(池原ダム辺り)
 6 開かれた窓(自宅)
 7 尾鷲市役所〜1976
 8 尾鷲市役所〜2005
 9 尾鷲消防署
10 北川1
11 北川2
12 川面〜北川3
13 北川4
14 煙草〜北川5
15 鳥影〜北川6
16 尾鷲神社
17 北川より尾鷲湾に臨む
18 岸壁
19 無題
20 八幡さん1
21 八幡さん2
22 尾鷲魚市場1
23 尾鷲魚市場2
24 蔵(中井町)
25 コンクリート塀(上野町)
26 梅花(古戸町)
27 少女のいた場所(小川)
28 老人と川(中川)
29 線路(古戸町)
30 陸橋からの線路(上野町)
31 犬(小川)
32 冬枝(矢の浜)
33 煙突の見える場所(矢の浜)
34 青の塀(矢の浜)
35 飛び出し坊や(矢の浜)
36 錆びた壁(北裏)
37 寒椿 (中川)
38 赤い家(古戸町)
39 尾鷲体育館1
40 尾鷲体育館2
41 踏切と線路(小川)
42 中川橋
43 正午(中川)
44 日曜の町並(朝日町)
45 清濁(矢の浜)
46 電気メーカー不明キャラクター(古戸町)
47 国道42号線(矢の浜)
48 バイクとリヤカー(42号線沿い)
49 尾鷲病院裏
50 影(上野町)
51 線路土手(中川)
52 瓦塀(朝日町)
53 どぶより愛を込めて(矢の浜)
54 中川展望
55 猫(北裏)
56 NTT裏(朝日町)
57 町並(銀杏町)
58 すすきとミラー(矢の浜)
59 倉庫2(小川)
60 再び北川へと
61 地下道(末広町)
62 倉の谷1
63 冬柑(土井竹林)
64 倉の谷2
65 道(倉の谷)
66 情景(倉の谷)
67 道2(倉の谷)
68 山間(倉の谷)
69 木立(倉の谷)
70 しだ(倉の谷)
71 谷の町(倉の谷)
72 犬散歩(倉の谷)
73 紅の葉(倉の谷)
74 土井竹林1
75 土井竹林2
76 犬(土井竹林)
77 隧道(土井竹林)
78 光りへ(土井竹林)
79 熱帯樹(土井竹林)
80 国道42号線(末広町)
81 お稲荷さん1(末広町)
82 お稲荷さん2(末広町)
83 犬散歩(野地町)
84 子供たち(野地町)
85 尾鷲駅
86 市章(中村町) 
87 自画像
88 過牛(小川)
89 夜の水(矢の浜)
90 電信柱1976(古戸町)
91 花(中井町)
92 海へ(港町)
93 魚市場(港町)
94 港から(港町)
95 潮(港町)
96 湾岸と青年(港町)
97 さかな(港町)
98 無題(港町)
99 クレーンと煙突(港町)
100 積石(港町)
101 三角形(港町)
102 橋(中川)
103 空の橋(港町)
104 母娘(瀬木山)
105 ゲートボール(中川)
106 瀬木山ホール
107 犬と子供(瀬木山)
108 道(瀬木山)
109 すすき(中川)
110 路地(栄町)
111 ロマン座(栄町)
112 看板建築カフェ(栄町)
113 夜の街(栄町)
114 レトロ看板(中井町)
115 路地(中井町)
116 ひなたぼっこ(中井町)
117 すすきとどぶ川(中井町)
118 花とどぶ川(中井町)
119 尾鷲小学校1
120 尾鷲小学校2
121 尾鷲小学校3
122 子供たち1〜尾鷲小学校
123 子供たち2〜尾鷲小学校
124 熱帯樹(中村町)
125 公民館(中村町)
126 無題(中村町)
127 便所の花(中村山)
128 パンダ(中村山)
129 ブランコ(中村山)
130 砂場(中村山)
131 動物たち(中村山)
132 空よ(中村山)
133 のぞき穴(中村山)
134 遊び場(中村山)
135 慰霊碑(中村山)
136 墓場と煙突(小川)
137 犬散歩(中村町)
138 鏡(中村町)
139 老人(南陽町)
140 駅線路沿い(中村町)
141 かがやき(中井町)
142 庚申地蔵(南陽町)
143 列車(中川)
144 後記