うを芳 「ひつまぶし」 の由来
その昔、当家の主人がある日、安濃川で丸々と脂ののった大きな鰻を捕まえました。
さっそく炭火で焼きますと、ジュウジュウと焼ける音もさながら、その匂いは何ともいえない香りを辺りにただよわせて焼きあがりました。
焼き上がった「うなぎ」は、それはそれはみごとなものでした。主人は、皿に盛るのももどかしく、おひつ(櫃)にそのままのせて食べました。「うなぎ」の脂がしみこんだごはんは一層のおいしさでした。
満足をした主人でしたが、少し心残りは、おひつに残ったわずかばかりのご飯でした。
そこでお茶をかけてみました。なんとそれは、この世にある食べ物とは思えない美味しさでした。
以来、うを芳では代々秘伝の旨いものとして受け継がれてきました。
美味しい 「ひつまぶし」の食べかた
はじめの鰻とご飯の食べかたは自由ですが、最後に少しだけ鰻とご飯を残してください。
1.ご飯と鰻に薬味をたくさんのせます。
2.熱いお茶を上からたっぷり注ぎ、五つ数えます。
3.さあ!召し上がれ。