我が愛しのスロットカー 「ビンテージ編」


 ここでは、私が所有している1960年代から1980年代までに発売になったスロットカー。
特に60年代の物を中心に紹介していこうと思います。
 もちろん、当時に購入した物は1台もありませんので、大抵は友人から貰い受けた物や、プレミアム価格を支払ってまで購入した物なのですが、特に情熱が入っていた10年ほど前に集めた物が殆どです。
 現在では、更に入手が難しくなってきているようで、インターネットのオークション情報などを見ていると、とてつもない価格で取り引きされている物もあり、既に私の購入できる価格の範囲を超えているような塩梅で、もう、これ以上増えることは無いでしょう。

 それでは、30有余年を越えて生き続けるスロット・カー達をご覧下さい。

タミヤ製 1/24 ロータス30

 タミヤのベストセラーとなった「ロータス 40」の前のモデル。

 これは、友人から当時のスロット・カーを数台譲り受けた際に、ほぼ完全な状態で手に入った物である。
 但し、シャシはアオヤギ製に交換してあります。
実はオリジナルのシャシは違うクルマに装着してあるのです。
(理由は後述。)
 当然、ボディーの塗装は全て塗り直してあるし、クリア・パーツも痛んでいたので、かなり手直しを加えてあるが、シャシに関しては、ほぼオリジナルの状態であり、TAMIYAのロゴ入りのタイヤも生きている。
ただ、人形の頭とホイールのパーツは失われており、少し残念である。

タミヤ製 1/24 プリンスR380

 これまたタミヤの製品であるが、このスロット・カーはボディーのみが当時のスペア・パーツ(デッドストック品)を組立てて、ロータス30に付いていたシャシを組み込んだ物で、せっかくオリジナルボディを組み立てるのだからと、わざわざコンバートしたと言う訳です。

 ボディーは、いかにも当時のスロットカーらしく幅広で、どうにかR380に見える程度のものですが、流石のタミヤも当時のレベルはこの程度だったのか。
と、感じさせる味のあるスロットカーです。

 塗装は例のトライアル車に合わせて。
デカールは、当たり前だが完璧に風邪を引いていたので、張り付けには細心の注意を払いました。

レベル製 1/24 ロータス23

 デッドストックのロータス23のボディーキットと、同じくデッドストックのシャシを組み合わせたデッドストック混成マシンで、当然、タイヤもストック品で、いかにも時代物らしい細いゴム・タイヤが風流なマシンです。

 今思うと、室内を改造してレジン製のドライバーを移植したりせずに、キットのまま製作した方が、もっと色っぽい物になったのではないかと少し後悔もしているが、後の祭りです。

 まあ、若さ故の暴走があったのでしょう(笑)。

レベル製 1/24 ポルシェRS60

 友人からの頂き物の一つ。
一応欠品はなかったが、そこは当時のスロットレーシングの常で、かなりのダメージを負っていた。
 流石にレストア作業も困難を極め、特に破損の酷かったホイール・アーチの修復が大変であった。

 塗装はモデラーズのジャーマン・シルバー,メッキ再現にメタルックを使った以外は当時のままで完成させたが、残念なことに当時のホイールを4本揃える事が出来ず、最近のホイール&タイヤを使用している。
が、やはり見栄えに劣る姿となってしまいました。

 因みにシャシはオリジナルです。

COX製 1/24 BRM F1

 お宝スロットカー。

 ボディーもシャシもタイヤも、そしてモーターまでもがオリジナルのデッドストックを組み上げた物。
 普通、大切にしまっておくのが当たり前なのだが、これを作った時は、私の頭がどうかしていたのでしょう。

 とてつもなく軽いマグネシウム製シャシ,スレンダーなボディー,美しいモールドと、当時最高のクオリティーで作られた一品です。
 残念なことは、時代の流れでマグ・シャシに粉を吹かせてしまい、今、多少困っています。
コンパウンドで磨いてクリア・コートするしかないのかも?

1/24 シェルビーGT350R

 ボディーはモノグラムの最近のキット、「ムスタングGT−350」をRに改造(製作した当時にはGT350Rのキットは出ていなかった)したもので、ビンテージでも何でもないのだが、実はシャシが正体不明の当時の物で、なんとフロント・タイヤの車軸がステアするという怪しげなギミック付き。
 モーターはマブチのFT36が付いています。が、走行速度は余り速くないのがご愛敬。

 どれ程の効果が有るか分からないが、それなりに試行錯誤の上の産物であろう。
因みに材質はアルミ製だが、精度は余り高くないようである。

 以外と大きなシャシなので、ストックカー辺りに組み込まれていた物ではないかと推測している。

マルイ製 1/24 タイレルP34 F1

 スロットカーブームがとっくに過ぎ去った後に発売された低価格のスピード競技用キット。

 本来は、シャシに単3電池をしこたま積んで、カッ飛んでいくだけの塩ビ製クリア・ボディとブリキの一発抜きシャシで構成されたブリスターパックのお手軽キットなのであるが、怪しげな事にスロットカー用のガイドブラシも入っており、一応スロットカーの範疇に入れておいた。

 しかし、当時、このキットを買った人の何%がスロットカーとして組み上げたのであろうか?

謎の尽きないヘンテコ・キットであるが、メーカーがマルイという点で、何となく納得してしまえる所が、また可笑しい。

 さて、以上が、私の持っているビンテージ・スロットカー達です。

 姿形は古くても、みんな現役のマシンで、実際にサーキットを走行する事も可能な状態で維持しています。
 なんだか、実際のクルマを所有しているような錯覚を憶えてしまうのは、走る模型だからでしょうか?

 では、お次は、現代のシャシにプラモデルのボディを組み込んだ最近のスロット・カー達を見ていただきましょう。

そう、実はまだ有るんです。