2004 Sport Touring
in
Nigorigo Spa.


「濁河温泉ツーリング」


平成16年10月30日 ツーリング初日

 この日は朝から雨でした(三重県限定)

 通常なら、11月の中旬に開催されている恒例のツーリングであったのだが、今回は宿泊地が御嶽山の中腹であり紅葉を楽しみたいという事から異例の10月末日開催に踏み切ったわけであるが、よもや、当日が雨天になろうとは想像すらしていなかったのであった。

 今年のツーリングはいつもの通りのメンバーに加えて新たに1名が新規に参加して頂ける事となった。
 新たな参加者を加えて開催されたツーリングの顛末記をお楽しみ下さい。
恵那SAで合流した、「ひっぱり屋」さんのヨタハチ(手前)と「wata8」さんのヨタハチ(後方)。
ご覧の通り、午前中は雨は降っていなかった。
ひっぱり屋さんのヨタは恐ろしい事に純正のバイアスタイア仕様である。
雨天時のグリップは皆無に等しい(汗)

 さて、齢40年に達しようかとしているロートル・スポーツカーの1泊2日ツーリングにとって雨天スタートというのはかなり辛い。
 しかも、今回は風光明媚でありながらも、あんまりメジャーじゃない観光地巡り&秋の紅葉を堪能するという微妙なコンセプトでコース設定をしているので、雨天である時点で、その殆どがぶち壊しである。

 とにもかくにも、出発地点の道の駅「きりら坂下」に到着した時点で、既に雨は本降りに近い状況となっていた。
 にも関わらず、全員が旧いスポーツカーをドライブして参加しているという覚悟完了状態。
中には幌しかないホンダS8までいるのであるからたいしたものである。
 聞くところによると、静岡方面から遠征してきたメンバーは曇天ではあったが雨には降られなかったとのこと。
 まったくもって、岐阜県と三重県にかかるこの雨雲が恨めしい・・・

とにかく、昼食の後に簡単なドラミを行い、さっそくツーリングの開始となった。
悪夢の雨天走行。
だが、これはまだ地獄の始まりにしか過ぎなかったのだ・・・

 最初の目的地はwata8さんご希望の巨木ツアー、「かしも大杉」である。
ところが先導車(私)が雨天走行で進入路を見失って通り過ぎてしまい、いきなりのUターン・・・(汗)

 ご迷惑をお掛けしました(平謝り)

 さて、この大杉、樹齢が1千数百年とも言われている老木で、間近で見るとその巨大さに圧倒されます。
 近くには立派な駐車場もあり、生憎の天候もあって貸し切り状態・・・

 喜んで良いのやら悲しんで良いのやら。
上:駐車場を占拠したヨタ軍団。 
中:あまりにも巨大な大杉の姿に唖然とする一行。
下:ひっぱり屋さんのヒーターヒューズ交換作業(笑)

 小休止をとった後に、国道41号にあるドライブインまで一気に走行。

 ここで、今日最後の給油(この後のルートにガソリンスタンドはない!)と一般道の走行でバラけてしまった参加者の集合、そしてこの後のルートのドラミを行った後、いよいよ御嶽山中腹目指してのヒルクライムツーリングの始まりです。

 国道41号から離れて県道437号にスイッチした一行は、銀行のキャッシュコーナーを探す一名(笑)以外、連なって休憩場所の道の駅「南飛騨 小坂 はなもも」に到着しました。

 ここでは皆さん、ご家庭へのお土産を買い込んだりトイレに行ったりとたっぷりと時間を掛けて休憩していただきました。

 ところで、ここには宝石の原石が安価で販売されているのですが、その中にヨタハチの純正塗装と同じ「アメジストシルバー」の原石がありそれで一同、盛り上がる(笑)
 おそらくは海外産の紫水晶の原石なのでほのかに紫かかった乳白色のよくあるお土産品なんですが、そこは「濃い」人達の集まりでもあり、最後には塗料のマンセル番号にまで話題が広がり楽しんで頂いたようです。(確信犯)

 ところで、ネタになった原石は誰か買っていったのだろうか???

 てな事をやっている間も、天候はずっと雨な訳ですが・・・・(滂沱)

ここからは近くの景勝地「巌立峡」に 向かい、県道437号を離れます。

 狭い山道を登っていく最中にデカい観光バスとすれ違って肝を冷やしましたが(リアウインドーが曇って後ろが見えないんですからバックも大変)、霧の中、墨絵の様にそそり立つ巨大な一枚岩は見応え充分!
 雨に濡れながらも一堂に会した参加者と参加車の記念写真を撮りました。
上:巌立峡の駐車場を占拠するヨタ軍団。
中:雨の降る中で記念撮影(泣)
下:巌立峡マジカルミステリーツアー(笑)

 巌立峡を離れた一行は、いよいよ本日の目的地である濁河温泉に向かって県道441号をヒルクライムです。
 天気が良ければオープンにして木々の紅葉と絶景の峡谷を堪能しながらのヒルクライムになるはずだったのですが、締め切った窓から見える景色は必死に動くワイパーと大粒の雨、そして霧に閉ざされた道路のみ(大泣)

 しかし、いつものことながら、雨が降ろうが槍が降ろうがそこに山道がある限り、有り余る45馬力(1台だけ68馬力)を駆使して全力でヒルクライムしてしまう参加者達・・・・
 9月の上天気に現行カローラで偵察に行った時よりルート走行時間が早いってのは、どういう了見ですか?皆さん。
 ぴっぱり屋さんなんか、この悪天候に古いバイアスタイアつけて滑りまくっていながらこのペースだし(汗)
 走りながらも密かにビデオ撮ったり写真撮ったりしてる剛胆な人もいるし・・・

 我々のツーリングコースは基本的にヨタハチのようなライトウェイトスポーツカーが目一杯楽しめるようなコース設定をしているんだから調子良く走れるのは判りますが、それにしても雨天走行までは配慮していなかったからなにかあったら大変です。
 私は、このコースを走行するだけで、殆どのエネルギーを使い果たしてしまいました。(精神的にも肉体的にも)
 どうにか、小休止場所の「大平展望台」に到着した頃には、雨天という事もありライトを点灯しないととても走れない状況。

 休憩もそこそこに、最後のヒルクライムに挑戦です。
 残りの10数キロを走破して、どうにか目的地の濁河温泉のゲートをくぐった時には、すでに周りは暗くなっている始末。
 しかも、標高1800mという高地なのでキャブもアップアップでエンジンに力がない!
ホテルまでの最後の坂道を登る時には2ndでもきついという体たらくです。

 アイドリングは落ちるだろうと予想してアイドルアップはしてきましたが、これほどエンジンパワーがダウンしてしまうとは予想外でした。

 はるか高空を飛来する過給器をつけた大型の爆撃機を迎え撃つために、非力な自然吸気空冷星形エンジンの戦闘機にのる帝国陸軍航空兵の気持ちがホンのちょっとだけ判ったような気がします。

 相変わらずな雨降りの中、どうにか愛車を駐車スペースに止めて雨天対策です(泣)

 用意の良い参加者の中には専用のボディーカバーを持参している人もいましたが、男らしくそのままで濡れるに任せる人。女々しく雨水侵入部にビニールテープで目張りする人。適当に裁断した厚手のビニールでキャビン部分だけほっかむりさせる人。と雨対策(雨漏り対策)はそれぞれでしたが、皆さん、濡れ鼠になりながらの作業、ご苦労様でした〜

平成16年10月30日 ホテルにて・・・

 今回のお宿は、いつものように比較的リーズナブルなペンションや温泉宿ではなく、きちんとしたホテルです。
 しかも、部屋数が4部屋しかないというプチホテル。

 ええ、贅沢させてもらいました。宿泊費もそれなりですけど(汗)

 今回のホテルは、えびせんぱぱさんのイチオシ(というか、ココしかダメみたいな・・・)で決まったお宿ですが、確かに洒落た作りで部屋もキレイ。しかも、お楽しみの温泉は昨年リニューアルしたばかりという(露天つき)、素敵なホテルです。
 私の脳内ファイルにある「もう一度訪れたいお宿」に指定されるのは間違いないところです。

 ホテルに入ったご一行は、さっそくお楽しみの温泉に。
だが、その中に不審物を隠すように小脇に抱えていそいそと脱衣所に向かう人影有り。
 そう、当ツーリング名物の「露天風呂で乾杯」を達成するべくスパークリングワインを浴場に持ち込もうとしている不届き者が1名(敢えて名を伏す)

 運良く、お風呂は貸し切り状態だったので、さっそくワインで乾杯!!
いやもう、外と中から暖まる、暖まる。

 これで雨さえ降っていなければ、こんな屋根付きの露天ではなく、屋根無し露天に入ったものを。と残念がっていると・・・・
この雨の中、ついに野外の露天に入ってしまった蛮勇の持ち主まで現れる始末。
 しかも、どこからか雨よけの編み笠まで頭に被っているし(爆)
さすがに寒くて暫くしたら震えて戻ってきましたが(核爆)

 などとお馬鹿な事をやっている間に夕食の準備も出来て、待ちに待った「薬膳料理」を堪能する時間です。
 旨いお酒と美味しい料理で約2時間、ゆったりとした夕食を楽しむことができました。

嵐の前の静けさ。という雰囲気ですが・・・・

もう辛抱たまらん!みたいな・・・

さあ〜盛り上がってまいりました!!

飛騨牛〜〜〜〜!!!

約1時間後・・・・いい感じに酔っぱらってます。

 夕食の後は、いつものようにエンドレスでのダベリです。

 今回も各自持参したアルコールやおつまみ類が振る舞われ、大いに盛り上がりましたが、翌日に中津川市で開催される旧車イベントにエントリーしているぱらら〜んさんは、明日は早朝から出発するとのことで早々とお休みに。

 私は私で、疲れからか日付変更を待たず睡魔に負けて爆眠。

 したがって、ナニがあったのか詳しい事は判りませんが、酒に酔った1名が文字通りの「階段落ち」をやらかして左手の平を切って流血沙汰に(ヲイ)
 バンドエイドで応急治療したみたいですが、イモ焼酎は程々にしておいた方が良いと思うぞ。(今年は焼酎仲間が見つかって良かったね)

 なんだかんだで、午前2時頃までやっていたみたいです(不確定)

午後9時頃から始まった「エンドレス座談会」でしたが・・・・

12時を過ぎると年寄り連中は早々に討ち死にして・・・・

ついには、こんなネタを持ち出してみたり・・・

最後には「血だ!!」などと流血沙汰を演じてみたり・・・・








 お願いですから、もう寝てください・・・・

2日目に続く・・・