フクロウです。

  最近は、鎮守の森でもなかなか見られなくなってしまいました。
  ここ数年、あちこち探して廻りましたが声すら聞くこともできない状態です。

  里山が荒れてしまって、餌となる小動物などが減少したことが、
 食物連鎖のピラミッドの頂点に立つ彼らに大きく影響しているのでしょう。
  この個体は、とある農家でカラスよけの罠にかかったネズミを捕らえに来て、
 自分も罠にかかってしまったもので、逃がされたあとに田圃に不時着し、
 衰弱してしまったものです。
  保温の結果、ようやく元気になり、一安心です。
  ただ、いくら弱っているとはいえ、さすがは猛禽、保護しようと素手で掴もうとして、
 逆に掴まれてしまいました。
  当然の事ながら、鋭いかぎ爪で手の甲にあながあいてしまいましたとさ(T_T);
 皆さんはこんな事のないように気をつけましょう!

   

この子はみてのとおり片目がつぶれてしまっています。
左足も折れてしまっていて、使えません。
猛禽類は足が使えないと捕らえた小動物を抑えて引きちぎることができず、
生きていけません。
道路でうずくまっているところを保護されたそうで、
どうも自動車に当たったらしいとのことでした。
幸いロードキルにはならなかったものの、
野生では生きていけなくなってしまったのです。

体長25cmほどの小さなフクロウです。
留鳥(一年中同じところに住む鳥)で、
全国の平地から山地に生息しています。

オオコノハズク
  半日ほど田圃に浸かっていたため、
 衰弱して・・・。痛ましいですね。
  でも、猛禽です・・・。

  数時間、保温してようやく元気を取り戻した状態です。
  よかったよかったと(^^)v


   一応獣医さんに預けて来たんですが、二日後に回復して、
  羽ばたいていったそうです。
   おそらく今頃は家族の元に戻って子育てに大忙しでしょう!

フクロウ君の爪です。
前後に一対ずつあります。
この爪で獲物(ネズミなどの
小型ほ乳類や小鳥など)を
捕らえるんですねぇ!