ニホントカゲとカナヘビ


ニホントカゲ
   茶色い体で、なめらかな感じの鱗とずんぐりした体型が特徴です。
   家の周りや石垣のあるところでよく見かけることがあります。
   成体は、茶色い体ですが、亜成体は黒い体にクリーム色の縦縞、そして青い尻尾をしています。

  
2012年に研究者により、新たにヒガシニホントカゲが分類されました。
   三重県では、鈴鹿山脈と布引山地より以西にニホントカゲが,
   それより東側の伊勢湾岸と中南勢、東紀州地域にはヒガシニホントカゲが分布していると考えられてますが、
   まだまだデータが乏しい状況なので、今後の調査によりその分布域を確認する必要があります。

  

2017.6.11
田んぼの脇の水路で交接するカナヘビ

再生された尻尾を持つ個体
尻尾の後ろ半分の色や模様が違います。

トカゲの尻尾切り
  ニホントカゲ、ニホンカナヘビ、ニホンヤモリは、
 敵に襲われると尻尾を切って逃げることがよくあります。
  切れた尻尾はしばらくピクピクと動き回り、
 相手が尻尾に気をとられている間に逃げる作戦です。
  この写真は、尻尾を切ったを切った後のカナヘビです。
 しばらくするとまた尻尾は再生されます。

カナヘビ
  ニホントカゲとは違ってかさついたウロコと細長い感じの体が特徴です。
  成体、亜成体とも茶色いからだが特徴です。亜成体の方が色が濃い感じです。
  腹部はクリーム色から濃い黄色をした個体が見られます。

左の二枚の写真は我が家の庭で捕獲したニホントカゲですが、
東部中央の大きな鱗片の前部に位置する左右の前額板と呼ばれる鱗片が
接しているか離れているかが分類の目安になるそうです。
左の個体はほとんど離れており、右の個体は接しています。
接している方がニホントカゲ、離れているほうがヒガシニホントカゲらしいのですが、
残念ながら決め手にはならないそうです。