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みんなの嫌われ者?
確かにその年の一番最初に出会ったときは
ちょっと、「どきっ!」とするかな。

シマヘビの成蛇です。
危険を察知すると攻撃的な構えを取ります。
何となく頭の形もマムシのような三角形になります。
これもベーツ擬態なんでしょう・・・。

※ベーツ擬態とは?
  危険な生物に似た色彩や形態を持つことによって
  身を守ろうとする擬態(まねすること)
  まねされる方がモデル、まねする方はミミックと言います。
  この場合、マムシがモデル?でシマヘビがミミック

シマヘビの幼蛇です。
ちょっといろいろなポーズを
とってもらいました。
赤みがかった模様が特徴です。
虹彩(黒目の回り)が赤いことで、
他のヘビの幼蛇と見分けられます。

シマヘビです。
 
通常は、茶色い体に縦縞がはいっていますが、
この個体は黒化型です。
頭の方には縞が見えています。

このヘビは、少し気性が荒く、
かまってやると、鎌首を持ち上げて
威嚇してきます。

で、しばらく放置したら、一目散に木の上の方へ
のぼっていきました。
 よく、木の幹にぐるぐる巻き付いている絵を見かけますが、
アオダイショウはこのように太い木の幹をのぼることも
できるんです。




  下は、アオダイショウの成蛇です。
 2m近くある個体で、なかなか迫力がありました。
  春の耕作前の田圃で悠々と移動中で、
 遠く離れてても存在感がありました。

  
  
まずは、みんなよく知るアオダイショウ

これは幼蛇、つまり子供で、
模様がはっきりしています。

 ここは小学校の校庭の木の隙間です。
子供達につつかれてとぐろを巻いています。
 ちょっと怒っているかな?
 みんなあまりいじめないようにしよう!


ヤマカガシの幼蛇が
上陸間近のヒキガエルの
オタマジャクシをねらっていました。
右上の黒いのが、既に両手両足の生えたオタマです。
この25cm位の幼蛇が食べる子ガエルの数は
どれくらいなんでしょう?


ヤマカガシの黒化型です。
首の後ろの黄色い紋と、
体のはらに近い部分に
モザイクの模様が確認できます。

  30cmくらいの幼蛇はカエルの繁殖に合わせ
 水辺に出てきます。
  この渓では、まさにナガレヒキガエルが上陸した直後で
 それを狙って来ていたようです。
  ヤマカガシの毒は、ヒキガエルを好んで食すことから
 ヒキガエルの持つ毒が元ではないかという意見もあります。
  ヤマカガシの幼蛇は黄色い首巻きをしているのが特徴です。
 アオダイショウの幼蛇も体の模様がよく似ていますが、
 首巻きが見られません。
ヤマカガシです。
  無い間無毒と言われて居ましたが、
  ある少年がヤマカガシに咬まれ、亡くなったことから、
  有毒であることが確認されました。
  当時、文献で無毒と信じていた僕も咬まれたとしても
  手当てしなかったろうな、と身震いしました。
  口の奥にある小さな牙が毒牙だそうです。
  考えてみれば毒々しい色合いだもんなぁ!

2010年は、紀勢町での調査で、よく出会いました。いずれもこのサイズの個体で、非常に可愛いものばかりでした。
珍しい蛇という感が強い蛇ですが、やはり普段は目につくようなところに出てこないというところに、
その理由がありそうです。

2006.8.18
  再び出会いました。
 今回の個体は少し黄色味が強い様です。
  やはり動きは非常に緩慢で、捕獲するのは簡単でした。
  つぶらな瞳がなかなかかわいい蛇です。


タカチホヘビです。

残念ながら、頭が写っていません。
夜行性で、ほとんど見かけることがないヘビです。
この日も、調査中に車で走行中、シーボルトミミズか?
にしては少し動きが早かったな?
くらいにしか見えず、実際、触ってもさっと逃げると
言うよりはソロソロ逃げるという感じでした。
他のヘビは鱗が重なっていますが、
このヘビでは重なっていなくて、そのせいか
柔らかい、きれいな感じでした。
捕獲して、翌日写真に納めようと持ち帰ったのですが、
逃げることに関しては必死になったようで、
朝には居ませんでした。残念!!

なんと我が家にもシロマダラが生息していることが判明しました。
残念ながら、うちの犬が遊んでしまって死んでいましたが、
シロマダラの幼蛇です。



下2枚 H21.6
基本的におとなしい蛇ですが、怒らせると威嚇のポーズをとります。
でもあまり迫力はありません。

シロマダラ
 ほぼ完全に夜行性なので、
なかなか見ることのできないヘビです。
 これは、夜間に山道でロードキルとなった
個体です。
 まだ息があったので、
このあと草むらに離してやりましたが、
頭を軽く踏まれていたのでね・・・。

アオダイショウもおとなしいヤツですが、怒らせると前身?を白く変色させ、体の扁平率を上げて威嚇します。
ちょっと迫力があります。(体長160cm)

毒蛇の頭は三角といわれますが、
頭の後ろで首がくびれている感じといった方が
わかりやすいかもしれません。

じっと見ているとなかなか動かないのですが、
ちょっと目を離した隙に逃げる体勢に入ります。

2010.9 
東海自然歩道を歩いていたら道端にマムシが!!
お腹に仔が入っているらしくまるまるしています。
この時期のマムシは気が立っていて危険だと言われています。

湿度の高い日没後数時間は、ヘビ類はよく活動するようです。
この日も、このようなロードキル(車道で車にひかれた)個体が
数体見られました。

これらの個体は、しばらくすると無くなります。
というのも、写真に写っているような、
オサムシ・シデムシ・ゴミムシといった
昆虫などが処理をしてくれるからです。
赤みの強い個体です。
「赤マムシ」って、価値が高いらしい?
栄養ドリンクもあるし?
裏は結構黒っぽいです。

ニホンマムシ
 日本に住むヘビで気をつけなくちゃならない毒蛇!
 頭は三角で首がキュッとくびれてます。
太短いイメージが強いです。
 この個体は灰褐色でしたが、赤いタイプもいます。
 田圃とか、川や谷の少し湿ったところでは、
十分に気をつけましょう。
 ちなみに、見つけたときはからかわず避けましょう。
一旦目を離すと消えてしまいます。
 見失わないよう逃げましょう!

 

左の写真から、ヒバカリの尾の自切行為とおぼしき状況と、
捕獲の際、吐き出したオタマジャクシの動画をみることができます。

大杉谷のヒバカリは茶褐色の単色ではなく、
きれいな斑紋がよはっきりとしているようです。
写真は、ナガレヒキガエルのオタマジャクシを補食しているヒバカリです。
ヒバカリは、オタマジャクシや小魚を好んで食べることが知られています。

これもロードキルですが。
ヒバカリは、細長い感じで、
きれいな茶色をしています。
頸部のくびれのところに黄色いアクセントがあります。
腹面は少し黄色みを帯びたクリーム色です。
ヒバカリ
 「咬まれたら、その日ばかり・・・」
で、ヒバカリですが、無毒です。
 ヒバカリは全体的にきれいな茶色で、
水辺を好みます。
 目の後ろに黄色い斑紋があるのが
目印です。

詳細は三重自然誌の会 会誌『自然誌だより』に報告していますが、
計測のため尻尾を掴んで捕獲しようとしたところ、
食べていたオタマジャクシをはき出すと同時に
トカゲの尻尾切りと同様、尻尾を残して逃げてしまいました。
まんまとはめられた私は動き回る尻尾を眺めていました・・・・とさ。

つぶらな瞳で
なかなかいい顔をしているではありませんか?

2018.6 津市久居一色町の圃場にて、
草刈り直後のあぜ道で一服しているジムグリを発見!
逃げることもなく、オオバコの葉っぱに頭を隠して
休息していました。隠れているつもりだったか?

これがジムグリの幼蛇です。
とても美しいですよ。

2004年最初のヘビはこいつでした。(下)
ジムグリ君です。
 30cm位の個体は派手な赤と黒の模様で
とてもきれいですが、大きくなるにつれ
このように地味な色になります。
 まだ、模様が残っている方です。
 
 左下はH21.6に田圃で確認したものです。
蛙をたらふく食っているようでした。
 暑い日でしたので、水につかって涼んでいるようでした。
 腹面は、市松模様がきれいな?蛇です。