2004.04.14
おやっ?卵が出てきた。
いや、いたずらした訳じゃないんですよ。
すべての卵がきれいに浮かび上がってきた!
これが有精卵なら、既に細胞分裂が進み
形が変わってきたころなんでしょうが。
これは、ナガレヒキガエルとニホンヒキの抱接による
産卵なので・・・。
やはりハイブリッドは無理だろうなぁ(^^;
と、思いきや!なぁんと成長を始めました!!
情報によると交雑(ハイブリッド)もあるそうです。
この状態で、ちゃんと元の紐とは繋がっているんですよ。
さて、我が家のガマ合戦の結果は?
ナガレヒキガエル君が、ニホンヒキガエルちゃんに
徹底求愛?根負けしてニホンヒキちゃんは、
とうとう産卵を始めてしまいました。
中央やや左下、2列の卵が見えます。
で、卵紐は下です。コンテナの長辺が42cm、
9回と1/2、すなわち3m99cm!
取り出すとき切れちゃいましたが、
もともとは一本でした。
卵の大きさは2mm、紐の太さは5mm。
ちょっと細めです。
10cm程の個体なのでもう少し太いかなと
思ったのですが。
上の写真の中でも細いものは1cm足らずから
2cmを超えそうなものまで様々でした。
夜、クック、クックとよく啼くなと思って
見に行ったら、ナガレとニホンヒキ
入り交じっての「ガマ合戦」が始まってました。
↓
またまた、産卵場所を見つけました。
今度はかなりの数が居るようです。
その夜行ってみましたが、6cm程の
ニホンヒキが一匹居るだけでした。
ここ数日暖かい日が続いたので、
一気に産卵したかな?
繁殖期の雄は何にでも抱きつくといわれますが、
まさか水槽の掃除をかねた再セットアップを
している僕の手に抱きつくとは!
違うと言いたくても僕は啼けないしなぁ?
お馬鹿なナガレヒキガエル君でした.
しかし、水槽の中で動くものを見つけては、
嬉々として飛びついていく様は何とも滑稽です。。
さて、今年も夜間の蛙調査を開始しました。
まだ、出ないと思っていたら、なんと、
ひとつ確認!
今年第1号のニホンヒキです..。
結構大きな♂でした。
2004.3.16 →
ようやく今年のヒキガエルの
卵紐を見つけました(^^)
エビか何かによるものか
少し損傷していました。
ここでは、この外にももう一つ卵紐が
確認できています。
2004.4.3 ↓
春の一日我が愛車モンキーRくんで
あちこち探し回りました。
ようやく、昔ながらの沼田に畦に沿って
掘られた水路で、 卵紐を見つけました。
ここまでどうやって稲作の資材を運び込むのかな?と
いうような谷地の田圃です。
こんなところでなきゃ見ることができないという・・・。
夜の調査で、とある渓谷でナガレヒキガエルを発見しました。
ここではすでに産卵期は終えており、ナガレヒキガエルは常時渓谷付近で生息しているようです。
体表もざらつきはじめ、ヒキガエルらしくなってきました。
触った感じもコツッとした感じで安心して持てます。正面からの顔つきもなかなかです。
残念ながらこのあと庭では確認できなくなってしまいました。
6月20日
庭の石の下に潜んでいたヒキガエル君です。
ただいま15mm足らず。
飼育下よりも、自然の方が成長が早いですね。
5月24日
まだ、ヒキガエルっていう風格はみじんもありません。
ちょっとこうしていると乾いてしまってカンピンタンに
なってしまいそうです。
5月18日。
ぞろぞろと、上陸を始め、水槽のガラスをのぼり始めました。
こんなに小さな身体で、上陸して移動しようとする姿に
感動します。
籾は、伊勢神宮の御田植祭に使われる籾だそうです。
さらに翌日撮影。
真っ黒なんで、露出が合いません・・・。
ちょっと飛んじゃいましたが、4月13日です。
既に泳いでいます。じつは、先の写真で見られるように、
ヤマアカのおたまを観察中のケースに卵紐を入れておいたら、
ゼラチン質の部分をヤマアカのおたまが食べちゃいまして、
哀れヒキの卵は細胞分裂もそこそこに外に放り出されちゃったんです。
ニホンヒキガエルの卵紐を見つけました。
3月30日撮影。
残念ながら、この採集後、次の週にも確認はしたものの、
無精卵でした。
ここでは、がま合戦になるほどの個体数は居ないのでしょう・・・。
上がナガレヒキガエル下がニホンヒキガエルです。
ナガレヒキガエルは目の後ろの鼓膜が楕円形で小さく、
目立ちません。
ニホンヒキガエル(アズマヒキガエル)は円形で大きく目立ちます。
(目の後ろでペタッとしてて平坦になっています。
ニホンヒキガエルとアズマヒキガエルはその大きさと
目との位置が違うといわれます。)
ナガレヒキガエルは、渓流で産卵し
ニホンヒキガエルは水たまりや沼田(谷地田)などの止水域で産卵します。
ナガレヒキガエルのオタマジャクシは流されないように
口が吸盤状になっていて流れのあるところでも流されずに
岩にへばりつくことができます。
横からです。色の違いは種類の違いではなく、生息環境の違いだと思います。
このナガレヒキは、渓流で捕獲。ニホンヒキは杉林での捕獲です。
ヒキガエルの♂はこのように首のすぐ後ろをつまんで持ってやると「くっ、くっ・・・」と啼きます。
これは間違って外の♂に抱接されたときに、「こりゃ!、俺は男だよ〜ン」と
知らせるためだそうです。
だからメスはこうして掴んでも啼きません。メスが啼かないのは当たり前か?
ヒキの啼き声は、普段はなかなか聞くことは出来ないような小さな声です。
オスの前足の使い方がよくわかります。これも力が入っていますね。
シュレ君同様なかなか離れません、あついですねぇ、う〜ん、うらやましぃ?
下のニホンヒキガエル君は♀で、
最大級です。
家では関取と呼んでいました。
実は先日こいつが、高さ30数センチはある
水槽から脱走しました。
たぶん、うえのナガレヒキガエル♂が
踏み台になってサポートしたと推測されます。
とほほほ、気に入っていたのに。
フラッと帰ってこないかと待ちわびています。
さて、ヒキガエルは目の後ろに耳腺という毒の入った袋を持っています。
通常の扱いでは毒を出すことはありませんが、かなり乱暴に、手荒な扱いをすると白い液を出します。
じわっと出ることもあれば、ピュッと飛び出ることもあるようです。
たまに、犬がヒキガエルをもてあそんで、泡を吹いているということがあるそうです。
実は先日、ものはためし?と、耳腺を絞って0.5mmのしゃーペンの先ほどの液を
舐めてみたら、苦い味がしました。そのときはそれだけだったのですが、
しばらくして、舌がしびれているのに気付きました。ほぼ小一時間ほど、続きました。
結構強い毒のようです。その名もブフォトキシン、ブフォとはヒキガエルの学名です。
皆さん、カエルを扱うときは優しく優しく触ってください。
ヒキガエルです。
ここではナガレヒキガエル、ニホンヒキガエル、を紹介しています。
ニホンヒキガエルはアズマヒキガエルと区別する意見もありますが、
ここでは区別していません。