ダルマガエル

  トノサマガエルに似ていますが、
 背中や横腹の斑紋が独立しているところで区別されます。
  また、ちょっとボテッとして、四肢がトノサマガエルより短いです。

  トノサマガエルは、グルルッグルルッグルル・・と鳴きますが、
 ダルマガエルはギィー,ギィー、と鳴きます。
  この個体を確認したところでは、ヨシの生えた湿田で
 オオヨシキリ(鳥)が「ギョギョシ、ギョギョシ、・・・」と鳴くのに合わせて
 ギィギィー、ギィギィーと鳴いているようでした。

RDBの改訂に向けた調査で、
ダルマガエルの生息地を回ることになりました。
そこで解ったことは、鳴き声が地域で異なること。
比較的小型だと思っていたのですが、
トノサマガエルと匹敵するような大きな個体が
いることです。

トノサマガエルなのかダルマガエルなのか?
判別の困難な個体もみられます。

卵塊は、不規則な球形と言われているようですが、
ある調査地点では、産卵した個体が未熟者だったのか、
何らかの要因で動きながら産卵したのか、
球形と言うよりは、ひも状でした。
卵は直径1.5mmほどで、上半分が黒色、下半分が灰褐色
でした。

その小さな卵から発生したオタマジャクシも、
小さなものでした。