タニグチさんのエレキギター講座X(アンプあれこれその2)

アンプとはAMPREFIE(=増幅する・拡大する)という意味で。要するにギター等により送られた電気信号を大きくするわけです。

しかし、一概に大きくするといってもどの程度大きくするとか、どんな風に大きくするかその方法も道具も材料も違うのです。また増幅する電気信号もそれは点ではなく立体的なモノであるためその再現・増幅の課程で音質に様々の変化を与えることになります。したがってそのアンプの持つ特性を理解することで音づくりを効果的にすることができるのです。また逆にその特性を理解しないと音づくりが成立しない、すなわちでかいだけで聞こえない音になるのです。

ギターアンプは大きく分けて二つの流れに大別されます。それはスピーカーとヘッドが別々のセパレートタイプと、一体になっているビルトインタイプです。

セパレートタイプはマーシャルやハイアットなどが代表的で、いわいる2段積み・3段積みで使い、ステージ上での視覚的効果としては迫力ある演出効果が得られます。また、ヘッドとスピーカーを出力の違うモノを組み合わせることで付加的な効果をねらう人もいます。ほかにもヘッドだけをマイアンプとして買い、持ち歩く人もいます。ただしどうしてもかさばるため、保管場所に困ることと自宅ではあまり大きな音が出せないので、気軽に使えるという点では生活とは密着していないといえるでしょう。

ビルトインタイプはフェンダーやローランドといったところが代表的です。スピーカー部の上にコントロール部があるというものです。出力は5ワットからあり、セパレートタイプに負けない出力のモノまで、バリエーションがあり、気軽なモノからステージ用までいろんな選択肢があります。最近ではストリート用やインテリア用の小さくてカワイイデザインのモノもあります。

 

つぎに性能的には真空管方式とトランジスタ方式に分かれます。

真空管方式は増幅装置(要するにアンプの心臓部)に真空管を使っているので作動するのに真空管が暖まるまでまたなければならず、5秒ほどは音が出ません。真空管を交換するだけで、音色は相当かわってきます。また歪ませたときは独特の暖かみのある、自然な歪みをもたらすために「アンプで歪ます」派のギタリストは多いです。またクリーントーンも真空管ならではのプリンとした太いトーンのため、真空管アンプにこだわる人は多いです。しかし前述の通り真空管を1本交換するだけでそのトーンは大きく変わるため、機能的な面で安定していないという面はあります。また相当の熱を発するので他の部分への負担が多いということと、それにともないイベントなどで使い回しの場合最後の方は音が出ないなんてこともあいうる話でトラブルは覚悟しなければなりません。また、基盤をつかっていない(ポイント・トゥ・ポイント)方式が多く。個体差がはげしいのと、機械そのものが割にデリケートなため取り扱い(衝撃等)に注意しなければならず。そのため、マイアンプとして持つのはいいのですが、会場やスタジオにある真空管アンプは100%信用はできないでしょう。

トランジスタ方式は増幅装置にトランジスタを使っているモノで、作動にあたっては真空管に比べずっと安定しています。トランジスタのトーンは真空管に比べじゃりっとした冷たい感じの歪みになります。クリーントーンは真空管ほど太い音は得られませんがキレのよいシャラーンとした音になります。

そのほかにも細かい分類もあります。

ミニアンプ・・・楽屋や部屋で弾くときに便利なような5ワットから20ワットくらいまでの小さなアンプ
デジタルアンプ・・・最近市場に出回る数も増えてきている。従来のアンプはギターが出した電気信号を大きく増幅させるモノとしたら、デジタルアンプは、ギターが出した電気信号を、アンプは用意した音にあてはめて音を出すモノ。早く言えば声帯模写機(江戸屋猫八さんやいっこく堂さんが入っているみたいなもん)。DTMには便利だが音圧面などでライブにはやや不向きらしい。
ビンテージアンプ・・・50年代から70年代ぐらいに生産されたアンプを指す。ギター同様付加価値がついている。

参考までに私はトランジスタ派です。やはり性能の安定とどこにでもあるという理由でローランドJC−120を使っています。基本的に中音域が得意なアンプって感じがしますので音づくりはそれに気をつけています。

他にもハイブリットタイプ(トランジスタと真空管の中間)のミュージックマン212HDを使っています。基本的にはアンプ直でレスポールを鳴らすときに使っています。

好みですが、クリーン系はトランジスタの方が好きです。ピーターソンやカールスブロ、クレイトなどキレがあってパワーのある音のでるアンプもあるし真空管でもメサブギーやピービーのように昔ほど個体差がめだたず、耐久性に優れているモノも出回っています。

デジタルアンプは全く知識がありません。だからわからないです。

いずれにしても自分にあったアンプを早く見つけて、自分の音を見つけましょう。