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タカサゴユリ
(2007.12.30 松阪市)

 近年、高速道路の法面や人の良く通る道路沿いにこれでもかと大繁殖して夏にはいやと言うほど咲いているタカサゴユリ・・・テッポウユリに花は似ているけど味はどうなんでしょう??
 生えている数の多さから東西両横綱と思われるウバユリは古来より食料となり今も林道など沢山見られて、冬場には非常に美味しいけど、ウバユリに比較してタカサゴユリははたしてどんな味でしょうか??
 自宅の近くの道を走っているとき、未だに花をつけているタカサゴユリがありましたから、ふと食べてみようと思いました。

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 これが、タカサゴユリの種が入っていた鞘です。 種は平べったくて大量に飛ばされるところなどはウバユリと似ていますが、鞘の形がウバユリに比べて細長いので直ぐにそれとわかります。

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 この枯れ茎の根元を掘ると、見事な球根が出てきました。スーパーで売っているゆり根とそっくりです。

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 花が着いている球根も採ってきました。 花が一つしか咲いてない小さな株だったので球根も小さめでした。

 参考までに・・・これはウバユリの球根です。親株から沢山の細長い子供の球根が付いており、タカサゴユリとは全く形が違います。

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 採取した2個のタカサゴユリ球根の鱗片を掃除しながら綺麗に剥がしたところです。

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 先ずはストレートに味を確かめるためホイル蒸しを賞味しました。ほろ苦さの中に甘みのあるほくほくした食感でした。ウバユリが苦くなかったのに比較してこのあたりはマイナスですが、オニユリのような強い苦みではありません。
 食した2個のウバユリ球根は別々に調理しましたが、共通の味がするのですが、かなり苦みと甘みが違いました。花の付いた小さな球根は驚くほど甘みが強く苦みも少し強め、枯れた茎から採取した大きな球根は甘みは少なく苦みも弱めで穏和でした。このことから同じ場所で採ったタカサゴユリの球根でもかなり個体差があるようです。

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 次にごま油で炒めて塩をふりかけて食してみました。 少しに苦みがマイルドになり不味くはない、、、これならば、ほろ苦さとともに量も食べられそうな感じです。しかし、前述したようにウバユリよりは味は劣ると感じました。