カンゾウタケ
(松阪市にて 03.5.13)

 
椎の木にカンゾウタケを探しに行きました。肝臓のような形・・・幼菌ほど鮮やかな赤色で、成菌になるに従ってうす茶色っぽくなってくるようです。

  1本の木にいくつも付いてました。

 味を確かめるため大中小と3個収穫です。大きいのが成菌ぽくて大きさは手のひらを広げたより大きいくらいで、ずっしり重かったです。

 裏から見ると少し白っぽいですが皆鮮やかな赤い色でした。

 大中小のキノコをスライスしたものです。成菌らしき大きいのは、牛タンそっくりです。

 カンゾウタケは珍しく生食ができるキノコです。。。。と言うより、スライス生食が一番美味しいようです。味は、山菜のイタドリを生食したとき感じる酸味をもう少し穏やかにした爽やかな酸味があります。この酸味がこのキノコの最大の特徴です。食感はさくさくと歯切れ良く、後味にわずかにキノコの旨みが残ります。香りは収穫時はイグチに似たサツマイモ様の香りがわずかしますが、食べた後にはマイタケに似た香りが鼻に抜けてなかなか爽やかな感じです。げっぷもマイタケのような香りがします。食感が軽いので生食の割に量が食せ、適宜マヨネ−ズを付けていただくと良いでしょう。

 バタ−炒めにしたら、血が滴る肉のそっくり・・・でも不味い!!炒めても酸味は抜けません。暖かくて酸っぱくてとにかく不味い!!食感以前の問題です。

 味噌と相性がいいとどこかのHPに書いてありましたので、味噌と煮ました。煮ると小さくなるし酸味も汁に溶けだして弱くなるし、味噌が酸味をうまくカバ−してくれます。炒めるより随分ましですが、やっぱりちょっと酸っぱいぞ・・・食感はぷるんとキノコらしくなっていいけど、美味しいかというとそうでない気がします。やっぱり生食が一番かな。