ベニバナボロギク
(勢和村 05.8.7)

 
植林を伐採した跡や崩壊地に一番最初に生えてくる植物で、他の草がいっぱい生えている場所ではあまり見かけません。
 勢和村の林道をバイクで走っているとき、昨年の土砂崩れ跡にベニバナボロギク単独の大きなコロニーを見つけました。下を向いて咲く紅色のこの帰化植物の判別は容易です。
 戦時中よく食べられた美味しい野草の代表格で現在もアジアでは栽培されているとどこかの書物に書いてありました。

 お浸し用に柔らかい葉だけ摘み、天ぷら用には若い蕾の花茎を10cmほど折り採りました。

 葉付き花茎をさっと天ぷらにしました。
 本には意外なほど美味いと書いてあったのですが、その姿からは想像できない美味しさで驚きました。
 柔らかい食感、コシアブラを上品にしたような香り、旨みもあり油の甘みも加わり、これほど美味い山菜は、なかなか無いでしょう。

 葉は茹でると、あっという間に柔らかくなりました。1分茹でましたが、これでもまだ茹ですぎのような感じです。
 食感は柔らかく、香りは全く春菊のようです。かすかな苦みとまずまずの旨みがあり、お浸しにしても美味しい部類の山菜だと思います・・・と言うか春菊そっくりです。

 葉を単独で天ぷらにするとかりかりになるだけです。。最も美味しい食べ方は若い花茎をさっと揚げることだと思います。。食わず嫌いの嫁も、この天ぷらには美味い!とうなっていました。