ヤシガニ食べました
(自宅にて 2002.1.16)

 1/11−13沖縄旅行に行き、那覇 牧志第一公設市場にて活きヤシガニを見つけて自宅まで空輸してもらいました。
 ヤシガニのシ−ズンは夏(冬は冬眠に入るそうです)だそうですが3〜4個アクリルケ−スに入って動いています。大きいので2万円前後小さいの(1kg程度)で1万円前後です。送料込み1万円で取り引きしました。
 ヤシガニ取り扱いしていただいた店は、与那嶺鮮魚(牧志第一公設市場内)tel098−867−4241。
 1/15自宅に市場に入っていたアクリルケ−スの状態で届きました。
 食べ方は市場の人によると、20分蒸す、そして赤くなれば食べられる、青くなれば食べられないので料金は返すとのことです。
 
 ケ−スから取り出すとかなり力が強い蟹です。
 ヤシガニはヤドカリの仲間なので胴体の後ろに柔らかい拳大の袋のような物があります。
 この袋をくるりと腹側に曲げているので甲良の方から見ると解りません。袋には赤っぽい異母のような模様があります。不思議な生き物です。
 甲良の方から見ると袋は見えず蟹のような蜘蛛のような格好です。
 鋏の力は強くて、これに挟まれると大変なことになりそう・・
 ヤシガニと言うくらいだから、椰子の木に登っているのでしょう。自宅の樫の木にしがみつかせてみました。
 一度しがみつくと、足がくるりと木に巻き付いてカギ状の爪でしっかりとしがみついてなかなか取れません。
 蒸す前に冷蔵庫に入れて、蟹を死なせなければ、足がバラバラになると市場の人は言っていました。
 3時間ほど冷蔵庫に入れて取り出すと、あっけなく死んでいました。死ぬと袋の所をだらんとさせて、このような感じになります。
 20分蒸したら鮮やかな赤色になりました。
 食べらるようなので一安心。この状態であまり蟹の香りはしませんし、どこかキノコの土臭いような臭いが僅かにします。
 甲良を剥がして、袋にを切ったところです。
 この大きな袋一杯に味噌が入っていてドバ−と出てきました。半端な量じゃありません。この味噌は珍味だとどこかに載っていました。
 味噌はものすごい脂です。香りはどこかキノコの土臭いような一種独特の臭いが僅かにしますし、味噌自体に蟹のような香りはしません(味噌を包んでいる皮は香り味とも慣れひたしんだ蟹の身の味です)。味は甘みがあり少し苦みがありますが旨味は少ない、ちょっと今まで食べた蟹味噌とは違う系統の味です。それに加えて脂っこいことこの上なし、3口食べてダウンです。
 確かに珍味だけど、美味しいかというとそうでもないような気がします。この蟹は一人で食べると大量に蟹味噌が余ってしまうので、トライするときは多人数じゃないと、後から後悔することでしょう。
 味噌以外の可食部は足の部分です。
 足の殻は猛烈に固くて、カニ専用鋏でも割るのに苦労します。中の身はかなり筋肉質で固くて取り出しにくい(身がまとめてスポッリは取れにくい)です。
 ただ、味や香りはいわゆる一般的な蟹に共通する旨味があり、美味しいです。歯ごたえは強いです。