ヤマウコギ飯再び
(2006.4.23:津市にて)

 HP「お気楽な写真館」主人のsonetaさんからヤマウコギをいただきましたが、自分でも採取して確かめようと思いました。
 BBSで知り合ったZaさんに情報を教えてもらい採取に行きました。
 今回の目的は、新鮮なウコギで作ったウコギ飯はどんな味か・・・はたまた一度湯通ししてからの作ったウコギ飯と生を塩もみしたウコギ飯とはどう違うかを確かめるためです。

 現地に行くとまだ開いたばかりのヤマウコギがありました。

 開いたばかりなので小さくて柔らかいです。生で囓るとやはりほろ苦いけど、大きくなって採取後時間が経った葉よりは苦みがマイルドでした。

 枝に鋭い棘があるのでヒメウコギではなくヤマウコギです。

 開き掛けの蕾を何個か食べてみましたが、これはコシアブラを生で囓った味にそっくりです旨みも少し。。。。個性の強い香りとちょいと苦くて10個食べたらコシアブラ1個くらいの分量でしょうか・・・おなかにど〜んときます。

 柔らかい芽をたっぷり採取。

 収穫物を半分に分けて、湯通してから刻んで塩を振って作る方法と、湯通しせず刻んで塩もみしてアクを絞って作る方法を試しました。
 先ずは塩をひとつまみ入れて茹でると鮮やかなライトグリーンになりました。

 これをよく絞って、刻んで塩を上から振って軽く混ぜ合わせてできあがり。

 少しべたついて混ぜにくいですが、熱々ご飯に混ぜて色鮮やかにできあがりました。
 茹でたのでかおりはどうかと思ったのですが、さすが個性の強いウコギの仲間です。青臭みが無くなって、ウドとコシアブラを混ぜたような強い香りがします。味は少し苦みがマイルドになりましたが、結構ほろ苦かったです。

 次は、生を刻んで塩もみするとどんどんアク汁が出てきてそれを絞ってできあがり。

 水気を絞っているので、ご飯と混ぜ合わせやすいですが、茹でたものに比較して彩りは落ちました。香りは青臭みがあり、その奥にやはりウドやコシアブラに共通する香りがしましたが、何故か茹でたもののほうがはっきりとこの香りが感じました。茹でることで青臭みが無くなりウコギ科の香りが引き立ったのか、はたまたアク汁の中に香り成分が消えていったのか定かではありませんがこちらの方が青臭いので野趣あふれる感じです。味はこちらの方が苦く感じました。

 さて、sonetaさんに送っていただいたやや大きめで採取してから時間が経過したものと比較して若干苦みは少ない感じでしたが、、、やはり結構ほろ苦かったです。

 最後に、両作り方の比較ですが、一度茹でた方が圧倒的に鮮やかですね。。特有の香りもとばない気がします。

 ウコギの一番美味しい食べ方はと聞かれると、私は即座に天ぷらですと答えるでしょう。。ウコギ飯は季節に一度香りを楽しむものかな・・・・