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ウシガエル釣りは難しい
(松阪市にて 2012.8.4)

 私の少年時代、今からざっと40年前は毎日ザリガニ釣りばかりしていたが、その餌はトノサマガエルであった。トノサマガエルは釣り針で釣るのだが、何もエサを付けなくても目の前に釣り針をちらちらさせるだけで蛙は食いついてくるのだ。この目の前でちらちらさせてると食べてしまう性質を利用したのがカエル釣りだ。
 私は何年か前から、ウシガエルを釣って食べる企画を温めていた。 カエルを食べる文化は、たいていの国に浸透しているが、何故か日本にはカエルの食文化が無いのが不思議だ。
 IT検索でウシガエル釣りを探すと山のようにヒットする。かなりメジャーな娯楽であり食のようだ。図書館でもウシガエル釣りの本を読んだことがある。やり方は違えど、基本はやはりちらちらさせて釣るだ。

 つまり、先ずは臆病なウシガエルにそっと至近距離で近づき、そこにルアーなりザリガニなりを目の前にちらちらさせるもしくは、ウシガエルの近くにそっと動かしてやり、ウシガエルが興味を示して近づいて来て咥えるのを待つのである。 と言うことで、釣り方の最大の特徴は縦の釣り(至近距離での釣り)である。 決してキャスティングのような横の釣りではない。対岸にキャスティングしてもたいてい、びっくりするだけである。 あくまでも目の前をちらちらさせるか、そっと近くに落として相手が近づくのを待つ。。。相手は臆病なカエルなので、このような釣りにならざるをえない。 
 しかし、このような縦の釣りが堪能できる条件の場所は、ほとんど無いのが現状である。昔はいっぱい居たけどね。。

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さて、ウシガエルの居る池を何カ所か松阪のSさんに教えていただいたので、早速行ってきた。 3カ所の内2カ所は、対岸に少し雰囲気があるが近づけず、手前側はウシガエルが居ないので、釣りが成立しない。最後に左の池で竿を出せる場所で、ウシガエルの雰囲気があったのでここで粘ることにしたが、どうもターゲットのウシガエルは1匹だけのようだ。
 ターゲットの探し方は、池の横をわざと音をたてて歩くと、臆病なウシガエルはびっくりして池の底に潜っていく、しかししばらくすると浮いてきてまた元いた場所付近に戻ってくるのでそれをじっと待ってターゲットの場所を確認するのだ。 ターゲットをどれだけ確保できる池かどうかがウシガエル釣りを成立させるポイントになるのだが、ウシガエルが居てぐるっと回れるような池は少ないし、第一昔のようにウシガエルが大量に居る池はなかなか無いのだ。昔はウシガエルが溢れていた気がするのだが、ブラックバスのせいであろうか?ウシガエルの数自体が少なくなっているように感じる。 それではウシガエルが活発になる夜に釣ってはどうか言う意見もあるが、IT検索してもウシガエルの夜釣りはヒットしない。確かに夕まずめはウシガエルの活性が上がりエサ食いが良くなるが、釣り自体がサイトの釣りなので釣りが成立しないのだ。
と言うことで、ウシガエル釣りが成立するにはそのような場所が不可欠になる。理想は池にかなりの密度で成体が生息しており、池のぐるりが回ることが出来、芦原などの至近距離で釣りが出来る。そんな場所が必要である。このような条件は実はなかなか無いのだ。よく昔はあそこに腐るほど居たよという話は聞くのだが、それは昔の話でたいていはブラックバスによってかなり生息密度が下がっている場合が多いと思う。

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 待っている間、あまりにもウシガエルの雰囲気がないので、池のトンボを撮って遊んでいたら、突然目の前にターゲットのウシガエルがぽかんと浮いて大チャンスであるが、手に持っているのはデジカメであってロッドに持ち替えたときはすでに池の中に潜っていって、二度と姿を目にすることは無かった。。 残念・・・ウシガエル釣りの道は厳しい・・

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 撮影したトンボです・・・昆虫はあまり知らないので、・・・アキアカネじゃないよね・・・ショウジョウトンボ??

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 これはナニ??これはチョウトンボです。KOHさんに教えていただきました。めちゃ綺麗です。