ツリガネニンジンの根を食べました
(2005.10.9 松阪市)

 山菜の本にツリガネニンジンの若芽(トトキ)はよく出てきますし大変美味しい山菜ですが、ある本を見ていたら根も食べられると出ていたので、自分で堀に行って食べることにしました。
 私のトトキ採取ポイントには沢山花が咲いており、それを頼りにスコップで掘りました。

 根はしっかりしていますが、スコップで掘らないと途中でちぎれてしまいます。掘った地上部と地下部です。

 朝鮮人参に似ていて釣り鐘状の花が咲く植物だからツリガネニンジンだそうですが、確かに似ている気がします。 掘り出すと根の折れた部分から白い粘液が少し出て、青臭いような土臭いような臭いがしました。

 いくらでも掘れるので調子に乗って味を確かめる以上に掘ってしまいました。 根の大きさは様々でした。

 たわしで洗ってもかなり皺があって綺麗になりにくいです。

 包丁で皮をこそげ取って、食べらそうな状態になりました。切るとかなり堅かったので料理法は天ぷらで十分に熱を通すことにしました。

 味や香りは、太い上部とその下部では少し違いがありました。
 全体的に言える特徴は、非常に繊維質であることです。ゴボウのようです。容易にかみ切れない感じですので、天ぷらにするときは長さ2cmまでにした方がいいと思います。その繊維感はツルニンジンの比ではありませんが、口の中で容易にばらけるので普通の歯をしていれば十分食べられます。

 上部の親指ほどの太い部分は土臭いような青臭いような香りが少し残っていましたが、そんなに嫌な感じではありませんでした。それを除いて味は少しだけこくがあるだけであまり特徴がありませんでした。
 下部は、香りが飛んでしまっていましたが、味は甘みがあり私は上部より下部の方が好きな感じでした。

 嫌な癖はありませんが、1週間前に食したツルニンジンに比較して繊維質で、味も落ちますので積極的に採取して食べるほどもものではないかなと思われます。