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タツノオトシゴを捕獲して食す (松阪市松名瀬海水浴場にて 2014.5.31) タツノオトシゴは乾燥して漢方薬(強壮剤)に使用されているのを知っていましたが、IT検索すると唐揚げしたり、あるいは卵を漁村ではご飯にかけて食べたり、中国ではかりかりに焼いて串に刺して売っていたりするそうです。 揚げたものは所謂骨せんべいの味とのこと・・・ 今日はアマモ場でがさがさして遊んでいたら |
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お腹がぱんぱんになったタツノオトシゴを2匹ゲットしたので、食べてみることにしました。卵を持っているはずです。 |
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お持ち帰りしたのは、タツノオトシゴ2匹、ヨウジウオ1匹、ギンポ1匹、ホウボウの稚魚1匹などです。 家に帰ってきたら、嫁や娘がホウボウの稚魚を見て「かわいい〜」とお気に入りです。 タツノオトシゴと一緒に食べると言ったら「こんなかわいいのに食べるのはだめ、、飼おう」などと申しました。 人間はエゴイスティックにできていますから、かわいいから食べてダメとか食べたことがないから食べたらダメとか自己の感情にまかせて平気でそのようなことを言いますが、等しく魚類ですからそんなエゴに左右されず味見します。 |
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タツノオトシゴは、唐揚げしてそのまま骨せんべいのように食べることが一般的のようで、身がどのようなものか示したものがありません。 タツノオトシゴをつかんだ感じだと刺身は無理と思いましたが、熱を加えて分解したら身を食べられるだろうとの発想から、少しで酒でぬらして軽くホイル蒸しして賞味することにしました。今まで不明であった身の味が解るのではないかと思うとうきうきシマス。 魚ですがびちびちではなくうねうねと暴れました。 これをホイルで包んでフライパンに乗せて超弱火で5分ほど蒸しました。 |
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肛門から卵らしきモノが飛び出してジューシーに良い具合に蒸し上がりました。 これを手で分解しながら食べていきます。 |
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お腹を割ると中からも卵が出てきました。胴部分は空洞でその中に卵と肝と少しの消化管が配置されていました。 卵の味は旨みが薄くてぼそぼそしていました。これで多分ぱんぱんに卵でふくれた状態でしょうが、ボリュームは少なくしかも味が薄いので、漁村でこれを集めてご飯にかけて食べたと言う話はガセネタではないでしょうか?そんなことするくらいなら、カメノテ1個を食べた方がよほど食べがいがありますし美味しいです。 |
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うす褐色ののものが肝のようです。食べたら少し苦みがあり旨みやこくは少なかったです。 右側の白いのは身に見えますが、ほぼ全て骨でした。 |
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何とか身を食べられないか今度は尾を分解することにしました。 皮は直ぐに剥けてこのような白いモノが出てきますが、口で囓っていくと口に当たるモノは全て骨でした。 なんて骨ばかりの魚なんだ! 動くからどこかに筋肉があるはずです。 |
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尾の表面の骨を剥がしたところです。 右下は剥がした骨です。 |
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尾の骨を外していくうちにやっと身が少しだけ出てきました。 この針のように飛び出たところです。 口に入れて十分味わってみると、これが甘くて旨みも少しある癖のない白身魚の味でした。。 やれやれ、魚だから当然と言えば当然ですが、こんなに身が少ないとは思いませんでした。道理で検索しても身の味がでてこないはずだ・・・ |
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分解しながら身を探していきましたが、これがなかなか・・・最後に頭にたどりつきました。 この顔をみると、魚ですね。。 |
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あとは、全て素揚げにしました。塩もかけずに味見です。 タツノオトシゴは揚げると一回り小さくなりました。 |
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やはり卵を出しながらからっとあがりました。 |
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卵もかりかりで身体全体が同じような味です。 これが所謂食感も食べやすい骨せんべいの感じですが、結構味が濃くて美味しかったです。 |
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ヨウジウオは実にあっさりした味の骨せんべいの味でした。タツノオトシゴと明らかに味が違いました。 |
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ギンポは身がしっかりと残っていたので、まあまあの唐揚げ、、骨せんべいではありませんでした。 |
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ホウボウの稚魚は捕獲からずっと泳ぎ続けてましたが、泳がなくなったと思ったら死んでいました。揚げたらかすかすですがしっかりと味がありました、少し苦みがきいて旨みもありました。 今回素揚げした4種類の中では、明らかにタツノオトシゴが美味しかったです。味が濃かったです。。。 |