j-tamo1.jpg (22294 バイト) タモロコの塩焼き
(2008.3.16:津市雲出川水系にて)

 最近、琵琶湖は長浜の郷土料理屋で念願の天然ホンモロコの塩焼きを堪能してきました。 ホンモロコは日本産コイ科の中で最も美味とされるそうですが、一般河川でよく捕れるタモロコと同じタモロコ属です。 手元の本によるとタモロコはホンモロコの代用とされるが味は劣るとあります。 また、あるwebではタモロコの塩焼きはホンモロコと区別がつかないくらい美味とも記述がありました。
 ホンモロコもタモロコも食べるなら抱卵している今がベストシーズンです。 ホンモロコは捕れませんが、タモロコなら今までたもで沢山捕獲しているので捕獲実績のある川をがさがさしてゲットして塩焼きにして賞味しようと思いました。

 先ずは、鈴鹿川本流中流でがさがさ・・・・大漁のスジエビとヌマエビがかかりますが魚は皆無・・・寒いから別の場所にかたまっているのか?
 次は安濃川本流下流域・・・・なかなか魚がかかりませんがでかい魚を踏んだと思ったら網に入りました。。。鯉かブラックバスかと思ったらナイスサイズのカムルチーでした。こいつは美味いらしいですが、寄生虫がいるのでまな板など熱湯消毒のことを考えて嫌気がさしてリリースしました。
 そして、画像の雲出川支流中流域・・・ここは水槽で飼うため以前カマツカやヤリタナゴなどをゲットしたところです。
j-tamo2.jpg (22948 バイト)  たもでがさがさするとヨシノボリなどがまず入り・・・
j-tamo3.jpg (25420 バイト)  とうとうターゲットのタモロコをゲットしました!
j-tamo4.jpg (18354 バイト)  他にこれはヌマエビかな?
j-tamo5.jpg (23561 バイト)  定番のシマドジョウ。
j-tamo6.jpg (22223 バイト)  銀ブナの幼魚かな?
j-tamo7.jpg (23337 バイト)  ヤリタナゴの幼魚かな?
j-tamo8.jpg (19943 バイト)  ウキゴリまで姿を見せてくれました。
j-tamo9.jpg (29858 バイト)  おおー! 一網ダブルヒット! 結局4匹ゲットです。味見用には充分。
j-tamo10.jpg (24649 バイト)  2日間水道水でどろを吐かせました。
j-tamo11.jpg (24205 バイト)  氷り締めしてペーパータオルで水気を切り、薄めに塩をふって・・・
j-tamo12.jpg (33053 バイト)  塩焼きです。 5分くらい焼いたからもういいかな?と思って火から下ろしましたが・・・
j-tamo13.jpg (26152 バイト)  少し焦げ目がついているくらいだなあ〜
j-tamo14.jpg (17641 バイト)  頭からかぶりつくと、予想通り抱卵しておりました。。。。 

 食味ですが、料理屋で食べたホンモロコより頭の骨が硬い・・・腹が少し苦い・・・卵がほろほろしていない・・・・・はっ!これはひょっとして焼き方が足りないのかもしれません。 もう一度焼き直して味見し直すことにしました。
 今度は強火で、表面から脂がじゅわじゅわしみ出すくらいしばらく焼いて表面が飴色に焦げる程度までよく焼きました。
j-tamo15.jpg (23703 バイト)  焼き直したところです。そういえば、料理屋で食べたホンモロコも全体が香ばしく飴色になるくらいよく焼いてありました。再度賞味!

 おおー!さっきと全然違う! 頭の骨は柔らかくなり適度に脂が表面にしみ出し、中の卵もほろほろと、旨みも適度にあり、これはまさしくホンモロコの塩焼きによく似ています。
j-tamo16.jpg (15032 バイト)  ただ、頭の骨はホンモロコに比べて少し堅い気がしますし、腹の苦みも少し強い気がします。 タモロコの塩焼きは確かにホンモロコの塩焼きに似ていましたが、少し味は劣る気がしました。

 しかし、旬の冬にわざわざ小さいタモロコをもう一度すくいに行って塩焼きする気力は2回目はおこりません。 今度はリリースしたカムルチーかな?こちらの方がずっとボリュームもありアジアで評判の魚ですから。。。