菅島散歩
(菅島 2001.1.14)

 鳥羽佐田浜9:50発神島行きに乗ろうと意気込んで港に来たら、強風のため神島行きが欠航でした。冬はしょっちゅう神島行きは欠航します。港で悩んでいたところ、9:50発菅島行きがありましたので、衝動的に舟に乗りました。

 菅島までは480円20分の船旅です。80人定員の定期船に乗務員4人程度と客5人(観光客は私1人だけ)でほぼ貸し切り状態です。港は波風で大荒れでした。

 港付近をうろうろしていたら、ウミシダの仲間がひからびて数個落ちていました。網に引っかかったのでしょう。大変寒い港の堤防には誰一人釣り人はいません。

 漁協横から民家の間をぬけて灯台方向にてくてく歩きました。漁港の町独特の狭く曲がりくねった路地を10分ほど登り歩くと北側の港から南側の小高い海岸どうりにたどり着きます。
 強風の北側とはうってかわり、風裏の南側はぽかぽかです。
 
 私が歩いた範囲ではこの島に公衆トイレはありません。食事するところも漁協横の喫茶店で軽食程度しか有りません。それに加え冬は観光客はまずいません。

 港の定期船乗り場から灯台まで1.2kmあります。
 灯台には菅島小学校が管理している水仙花壇があり、満開の水仙の芳香で満ちあふれていました。
 灯台までの道筋で、坪庭のような小さな畑が幾つかあって、畑にきたおばあさんに何人か合いました。
 ここの観光地はと質問したら、「灯台と観的哨」とのこと、、土産は「クロノリ」だそうです。

 灯台の近くから観的哨に登る道があって、てくてく登ると海岸の代表的樹木であるウバメガシの林が広がっています。

 ウバメガシの実は食べられるとのことなので、生食しますと、甘みも強いが渋みも強く生食はちょっと無理でした。

 観的哨はコンクリ−トの廃墟のようです。屋根に登る階段が付いており、そこから港の全景や神島がよく見えます。

 目の前にはコバルトブル−の海に行く予定だった神島がで−んと鎮座しています。

 海岸に多いツル植物「フウトウカズラ」が細長い赤い房を所々で付けていました。

 南側海岸どうり斜面では早くもシハイスミレ(nikoさま同定)がぽつりぽつり咲いていました。

 テリハタチツボスミレまたはアオイスミレまたはマルバスミレ(nikoさま同定)がぽつりぽつり咲いていました。