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モンクロシャチホコ食べました (自宅にて 2013.8.31) モンクロシャチホコ(即ち桜毛虫)は、昆虫料理研究家の内山氏をはじめ、多くの人がブログにてその美味さをアピールしているメジャーな昆虫です。 特筆すべきは、桜の葉を食べるので桜の香りすると言われる香りです。 私は今まで食べたことがありませんでしたが、HP「極楽プログラマ」の主人KOHさんが、採取時期は今が取り時であると背中を押されたこともあり、付近を探してみたところ、都合の良いことに画像のようにモンクロシャチホコを見つけました。 この季節、桜の木を見ていくと、たいてい葉が何かに食べられていました。 それは蓑虫であったり、イラガであったり、モンクロシャチホコであったりでした。モンクロシャチホコはこのようにスポット的に群れで同じ令の幼虫が密集する性質があるようです。 なかなか手が届くところに居ませんでしたので、棒ではたき落として、味見用に少しゲットです。 |
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終令ではありませんが、少し若い幼虫をはたき落とすと、動きません・・・落ちたダメージがあるようですが、何か刺激があるとしゃちほこのように反るようです。 |
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終令に近い幼虫もゲットです。 この毛に毒が無いと解っていても、生理的に触るのは勇気がいります。 |
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ポリ瓶に入れて持ち帰る時、臭いを嗅いでみると、桜の香りつまりクマリンの良い香りがしていつまでも嗅いでいたいです。姿からは想像が出来ないような素晴らしい香りです。 |
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一晩、虫かごに入れて糞だししたら何故が若い幼虫は死んでいました。 と言うことで、大きな2匹を料理法を変えて食すことにしました。 |
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先ずは、3分熱湯で茹でて・・・ |
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毛が生理的にイヤなのですが、茹でても全く毛が変わる訳ではなく、この毛の力で水に浮いていました・・・・ |
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茹でると動かないのへっちゃらです。。茹でる前に比べて、お腹の色が赤っぽくなって、身が締まりました。 |
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大きさはこんな感じです。 しかし、食すのにこの毛が何とかならないかと思い、2匹のうち1匹はから煎りすることにしました。 |
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から煎りしても全く毛が落ちるでもなく・・・返って毛ははっきり立ってきたような。。。仕方がないので、たっぷりの油で炒めるというか素揚げみたいにして、より熱を加えることにしました。 |
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油と共に加熱すると、ぱちばちと水をはじく音がしたと思ったら、首のあたりから猛烈な勢いで湯気が噴き出すではありませんか!ちょっと怖いくらいの勢いです。 あんまり時間をかけるとカラカラになる気がしますので、適当に炒めるのを止めました。 |
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左が茹でたモノで、右はそれを油で炒めたモノです。 炒めると、身体がピンと伸びて毛が目立たなくなりビジュアル的にインパクトがかなり薄れました。両方ともそのまま香りを嗅ぎましたが、桜の香りはしませんでした。 |
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と言うことで、炒めたほうから味見です。 |
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炒めたモノの味は、皮がやや固い食感で、中身はカニの体液が固まったような感じです。旨みはやや強く癖はなくこくは深くは無いけど美味しかったです。香りは微かに桜の香りがしました、そんなに強くは無かったです。これは、やや皮が固いことを除いて、欠点が無く旨みもありほのかな桜の香りもあいまってやばい美味さです。 いくらでも食べられそうな。。。そんな感じでした。 |
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次は、茹でただけのもですが、この毛が手にぞわぞわさわります。これを口にれるのは、勇気がいりましたが・・・ |
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一口・・・うん?少し酸味があるなあ・・・しかし、酸味がしたのはごく一部ですから少し消化物の桜が体内に残っていたのかもしれません。 食感ですが、この毛は意外にも口に入れると全くきになりませんでした、それよりも皮の固さが炒めたモノより鮮明で、これがマイナス食感でした。 中身はジューシーで半熟状態なので、旨みが口の隅々まで行き渡る感じでした。しかし、茹でたジューシーさよりも炒めて少し水が抜けた方が私は美味しいと感じました。 さて、香りですが・・・やはり少し桜の香りがしましたが、炒めたモノと同様にそんなに強い香りではありませんでした。 私は茹でたモノより炒めた方が美味しいし、量も食べられると感じました。 今まで食べた虫の中で一番美味しいと感じたイタドリムシと比べると、桜の香りというボーナスポイントはあるものの、イタドリムシのこくにはかわないと感じました。 イタドリムシはテリーヌという感じですが、モンクロシャチホコはカニの体液が固まった感じです。 しかし、皆さんが絶賛するように量が確保できてこれほど美味しい虫はなかなか無い気がします。 |