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いつまで待てばシイ?
(四日市市、松阪市にて 2008.11.8)

 マテバシイの漢字を見ると違うような気がしますが、私はマテバシイの名前の由来を「待てばシイ(待っていればいつかはシイのように美味しくなるかもしれない)」という意味をきいたことがあります。 子供の時分に聞いていたこのことを、本日実際に味の違いを確かめてみることにしました。

 四日市の公園にて標識付きで木がありましたので、その下に落ちている実をひらうのみです。ちょっと時期遅かったようですが、KOHさん曰く「マテバシイは殻が硬いので虫が入らない」の言葉通り虫食いはありませんでした。

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 ただ、大きな実ははじけてしまって、中が乾燥してしまっているので少し小さめのみです。 と言ってもかなりでかいどんぐり・・・

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 近所の神社で、シイの実を拾いましたが、これも時期を逸しているようで、落ちている実はほとんど虫食いですかすか、、殻に囲まれた実を中心に拾ってきました。

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 これらの実を水につけて、沈む(つまり中がぎっしり詰まっている)実のみ選別したところ、あわれシイの実は1個だけになってしまいましたが、1個でも味は充分わかりますから、かなずちで割れ目を入れてフライパンでよくから煎りしました。

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 煎ったシイとマテバシイです。 シイを食すと「甘い!」それにねっとりとした食感でこれは流石に美味いです。栗より美味いかもです。小さくて面倒ですが何個でも食べたくなる味してます。

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 さて、マテバシイですが、香ばしく煎ったものを一囓り・・・「やはり甘い」・・・しかし、シイほどの甘さは無くうっすら甘い。食感は粘質も感じますが粉質も感じます。苦みや変な癖は一切ありませんが、味・食感ともシイより劣りました。 さてマテバシイを4個5個食べているうちに「もうこれだけで十分だなあ・・・」という感じです。 シイとマテバシイ・・・近くて遠い関係、待てばシイとはよく言ったものです。