マテガイ捕りました
(2002.6.9:三雲町 五主海岸)

 三重では潮干狩りの時、塩を片手にマテガイを専門に捕る人がいます。
 以前から一度は捕ってみたいと思っていたので、大潮の干潮に五主海岸に行って来ました。浜茶屋でポイントを教えてもらって、潮が引いた干潟を沖の方まで歩いていきました。
 ポイントに到着すると、塩を片手に持った人が数人いました。TVで見た時は鍬で巣穴の表面の砂をさっと剥がして、そこに塩を入れていたのですが、だれも鍬を持っている人はいません。捕っている人に聞くと、鍬はなくても十分捕れるし重いから持ってこないそうです。
 それより、巣穴の見分け方が重要で、マテガイは必ず縦長楕円形の穴にいるそうで、写真がその典型的なものです。(ほぼ実物大)
 この穴に塩を上から一掴みぱらぱら入れます。
 マテガイがいたら数秒から30秒後に巣穴から海水が出たり入ったりして、いつ出てくるかドキドキします。
 海水が出入りして数秒から30秒くらいたって表面に水管を出してきます。出し方はこの写真のように貝殻の上端くらいのものもありますし、勢いよく5cmほど飛び出すやつもいます。全然表面まで出てこないやつもいます。
 この状態になったら、素早く貝殻を摘んで上に引き上げますが、貝殻をつかみ損ねると警戒して出てきませんし、強くつかみすぎると薄い貝殻が割れてしまいます。
 緊張の一瞬・・・この瞬間がたまりません。
 上に引き上げる途中も気が抜けません。巣穴に足を踏ん張るので、力を入れすぎると途中で切れてしまいますから、綱引きの要領で少しずつ引き抜きます。
 1時間あまりで二十数匹捕りました。これだけあれば家族分食べられます。

 マテガイはあまり砂をかんでいないので、少し砂出ししただけで食べられます。肉量は多く、味はそこそこですが、香りに少し癖があるので、バタ−炒めが美味と思います。
 大きさはこのくらいです。