我が家に真鱈がやってきた
(2007.1.7)

 大晦日に新潟はHP「鄙のはむ」主人の一風さんに、ジギングで釣れた太刀魚を送ったところ、その箱をそのまま送り返すと軽すぎるからといって、三重県ではまず売っていない雄の真鱈を送ったとこのこと。
 向こうから送られた次の日、朝8時に我が家はクール宅急便屋さんに起こされました。

 は、はやいじゃないか・・・見慣れたスチロール箱のは新潟は寺泊のテープが巻いてあるのでした。
 やっぱり、まるのまま1匹で〜んと横たわっておられます。
 箱の蓋に何か封筒が・・・開けてみると・・・・タチウオ食い倒し画像が・・・その下には「・・・次はワラサでも何でも来い!(爆)」 最後の(爆)は紛れもない一風さんだ
 NHKでやってましたが、真鱈は水深500mくらい水温2〜3度くらいのところでほとんど動かず、動かないからタンパク質で脂肪が無くしかも水っぽい身でしかも冷蔵庫の中で腐っていくほど足が速い。。。
 できるだけ早く捌いて、即消費がベストでしょう。 即消費にしてはでかいぞ!
 ネットで捌き方載ってましたが、まずはぬめりと鱗をとること・・・・え? 鱗あったの? ええ、しっかり細かい鱗がありましたが、簡単にとれました。
 雄のマダラは高いです。 これは美味な白子が高価なためです。 ネットによると1に白子、2に肝、3に身だそうです。
 で、大切な白子を傷つけないようにそろりと腹を開くと・・・・どばーーーーーーーーとでてきました。 大量のザーメンです。 体重の1/4〜1/3くらいの量じゃないでしょうか。。人間だったら、社会生活に支障が出るくらいの量です。
 大切なザーメンをボールに。。。。大きなどんぶりいっぱいくらいあるでしょうか・・
 次に大切な肝・・・これは鍋につぶして入れると超美味ななべになるそうです。 量は手のひらに乗るくらい・・
 次に、あらです。 本体の身よりも、鍋にするとあらのゼラチンが美味いそうです。 右から割った頭、かま、胃袋の開きです。
 昼までかかってゆっくり、解体して家族が昼ご飯のおかずを要求してきました。 身をムニエルにしましたが、これが新鮮なのこともありますが、劇ウマでした。 ひょっとして、飯のあてに一番美味かった料理かもです。
 ザーメンの一部を酒で洗い、少し蒸してポン酢にて食しました。。 始めは、ポン酢をつけずにスプーンですくうて口に入れると、う〜ん・・クリーミーで、全然魚臭くなくて、上品な旨みがあって、ひつこくないこくがあってこれは確かに美味ですね。 蒸したことでふっくらとした感じもあり、なかなか美味いです。でもこうやって食べるには、大量にありすぎますから、やっぱり残りは鍋にて食すことにしました。
 肝の一部も酒で洗って、蒸して食しました。 クリーミーで肝独特のこくがあります。 私はアン肝を時々蒸すのですが、アン肝のような独特の香ばしさはないようで、濃厚と言うよりもあっさりとした感じです。
 新鮮な、真鱈の背身は昆布締めにて食すべし、とネットくんは言っておりました。 昆布締め・・・水っぽかった身が歯ごたえが感じられるねっとりとした食感に変化し、昆布の旨みが加わり、その食感とあいまってなかなか美味です。独特の刺身になりました。
 メインの鍋です。 味噌とあらと肝をつぶしてぐつぐつ煮込み、灰汁をとってから、ザーメン・身・白菜を入れて一煮立ちしてできあがり!
 肝とゼラチンリッチなあらの旨みで汁は美味いです。 ザーメンもふわふわして抵抗無く大量に食せました。 鍋の半分くらいザーメンが占めてますから異様ですが美味いです。 勿論雑炊は劇ウマでした。
 明日も食べようと、味噌漬けを作りました。味がほとんどない身だからと、味噌を思いっきり濃いめに漬けましたが、夜試し焼きしたら辛すぎて失敗しました。 反省・・・