クマゼミの幼虫食べました
(松阪市にて 2006.7.30)

 アブラゼミの幼虫をITで検索すると、非常に沢山食べて美味しいとヒットします。(たまに皮が固くてまずいというのもありますが、ほとんどが美味い評価です)
 ほとんど一般的に食べられている季節の旬の食べ物と言って過言はなさそうです。
 なぜアブラゼミなのかわかりません。多分アブラゼミの幼虫は泥にまみれることなく綺麗な形で出てくるためでしょう。
 クマゼミの幼虫もアブラゼミのようにつるんとした感じですが、横幅が広くがっしりした感じで、なによりも頭や腹側に泥が少しついているところで抜け殻を見ただけで、判別ができます。
 このアブラゼミの抜け殻が沢山付いている木を探し、まだ出てきていない幼虫をいただこうという魂胆です。
 乾燥したケヤキの街路樹に沢山クマゼミの抜け殻が付いていました。まずはクマゼミからゲットです。
 クマゼミは都会などの乾燥したところで非常に発生し、ニイニイゼミやアブラゼミはやや湿った環境で発生するとどこかに書いてありました。
 沢山の蝉穴の中で、入り口付近にまであがって外の様子を伺っている幼虫がいましたので、スコップで掘り採って簡単にゲットしました。
 幼虫はかなり元気に動きます。
 この後、アブラゼミの幼虫探して、公園・神社・寺など数カ所回りましたが、あるのはニイニイゼミの抜け殻が大半で、アブラゼミの抜け殻は単発的に少しあるだけでした。 アブラゼミの成虫は至るところで見つかるのに幼虫はいったいどこからでてくるのやら・・・ポイントがどこかにあるんでしょうが、今回は残念ながらゲットすることはできませんでした。途中、アブラゼミの羽化をよく撮影している某奈々子氏にメールして生息場所の教えを請うものの、「食うんだったらおしえたらん」といういけずな返答でした。う〜ん、ブリや天然マイタケのお裾分けしているのに・・・なんてこった。
 家に帰ってきたら、幼虫が動かなくなっていましたが、背中が少し割れています。しまった!羽化が始まった。急いで揚げなくちゃ。
 歯ブラシと流水で泥を落として、油を加熱している間もどんどん背中が割れてきます。
 180度で数分よく揚げました。
 臭いはあまりしません。エビのような香りを期待していたのでがくっときました。
 香ばしい足をぼろぼり食べながら、胴体は塩を付けて賞味しました。
 皮がねえ・・・・特に上半身の皮がややかみ切りにくく、揚げ方が甘いと皮をかみ切るのに難儀するかもしれません。 今回はよく揚げているのにそれほど苦にはなりませんでした。
 この胸筋! 皮は今一ですが上半身の中身は素晴らしいです、鶏肉を思わせる歯触りと旨み・・これはなかなかのものでした。ここを味わう目的で蝉は食べられるんでしょうねえ・・・
 下半身は、ほとんど空洞でした。もともと空洞なのか、はたまた揚げすぎて空洞になったのかしれませんが、肉はほんの少しでした。味はほんのりと苦みがあり、とりたてて美味いとは思いませんでした。皮は上半身に比較して食べやすかったです。
 クマゼミの幼虫はまあまあというところでしょうか・・・アブラゼミの幼虫をゲットできればまた食べてみようと思います。