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クチナシの花を食べて、葉を煎じる
(2012.6.24 自宅にて )

 クチナシの花は食べたことがありませんでしたが、HPによると結構美味いようです。私が花の中で一番美味いと思っているニセアカシアに比較してどうでしょう? そして・・・からっぽ親父さんが昔志摩に居るとき、茶が無いときにおばさん達が山に入ってクチナシの葉を火で炙ってそれをお茶の替わりに飲ませていただいたそうです。クチナシの葉を活用するのは聞いたことがなかったので、これも試してみることにしました。
 先ずは、公共の施設等に植えられている今が咲き頃のクチナシの花と葉を採取してきました。いろいろ品種があるようで、今回採取したのは葉も花も小さめの品種でした。

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 花びらをサラダ等に活用するそうですが、とりあえず花の姿のまま生で花びらを囓りました。食感は花びらを触ったあのむにゅっとする食感です。味は癖が無く薄かったです。微かなクチナシの香りとともに微かな苦みと微かな旨みがあり全く青臭みがないです。しかし、ニセアカシアのように本当に美味いかというと、そうではありません。抵抗なく食べやすい花だなあという感じです。
 さて、おしべやめしべや緑色の部分はどうでしょう?

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 おしべもめしべも、花びらより苦みが少しあり少し青臭みがあります。緑色の部分はさらにそれが強くなりますが、そこら辺の雑草に比べて遙かに苦みなどの癖は少ないです。 しかし、HPにあるように生食は花びらだけの方が美味いでしょう。

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 クチナシの花に熱湯を注ぎクチナシの花茶をやってみましたが、熱湯を注ぐと直ぐに花びらが褐色になってきて、見た目がよろしくないです。お湯には微かな苦みと少しのクチナシの香りがします。香りは冷めても残っておりなかなかいい感じでした。。。クチナシの花茶・・・見た目は悪いですが、春蘭の蘭茶より良さそうな気がします。

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 さて、その湯にしっかり浸かった花ですが、香りは抜けてますが、食感はしゃきしゃきになって苦みも薄く、微かな甘みもありました。

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 天ぷらが美味しいそうなので、花びらだけの天ぷらと花のままの天ぷらをやってみることにしました。 花びらだけの天ぷらは香りが飛んでいますが、苦みが全くなくなり、甘みが出てきてまずまず美味しいですが、苦みがないだけにこくもありません。

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 花のままだと、弱くなってますが、おしべめしべあたりにまだ苦みが微かに残っています。 天ぷらも面倒ですが、花びらだけで揚げた方がいいみたいです。

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 ここから、未知の領域です。 HP検索するとクチナシの葉が有毒とはヒットしてきません。陰干しにしてせんずるというのが僅かにヒットしました。。。と言うことで、フライパンで焦げないように水分を飛ばしながら炒っていきました。だいたい5分くらい炒るといい感じに香ばしく仕上がりました。

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 からからに炒れました。

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 葉の姿だと急須ではなかなか煎じられないでしょうから、ぱりぱりにつぶして、5分くらい熱湯を注いで煎じました。

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 色は・・・おおー! ウーロン茶というか、紅茶の薄いのと言うか、結構ついてます。 味は癖が無くとても飲みやすかったです。少しの苦みと少しの甘みがなかなかいいです。 他に似ているものは・・・薄い番茶に少し麦茶が混じったような感じで、なるほど、これならお茶の替わりになります。昔の人の知恵はたいしたものです。