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ユメカサゴとフサカサゴどちらが美味い?
(2012.4.29)

 三重でジギングする人によくかかるカサゴ類は、カサゴ・アヤメカサゴ・ウッカリカサゴの3種類だと思います。この3種ともカサゴの仲間ですから美味しいんですが、この中ではウッカリカサゴはやや味が劣ると言うのが、だいたい皆さんの一致した意見です。

 さて、今回自分でジギングしていて初めて釣ったユメカサゴ、松阪のSさんが釣ったフサカサゴの味を比較することにしました。前情報では、この両カサゴは美味いカサゴの中でも最上位に位置する魚のようです。
 
 左の画像は私が釣ったユメカサゴです。ユメカサゴは最大でも30cm弱の小型のカサゴです。私が釣ったユメカサゴは25cmありましたからこれでも十分サイズです。

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 私は、最初に食べる魚の味を確かめるとき、塩焼きか刺身で食べるようにしています。それが一番魚そのものの味が解る気がするからです。
 ユメカサゴは塩焼きで頂きましたが、一口食べてびっくり! 脂がたっぷり乗ってジューシーで身のきめが細かく、脂の甘みや旨みがあって実に美味いです。。釣ったものでこれほど美味いカサゴを私は食べたことがありません。びっくりしました。ユメカサゴは口の中が黒いので別名ノドクロと呼ばれていますが、同じ別名を持つアカムツの味にそれほど引けを取っていない気がします。

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 昨日、松阪のSさんが志摩にヒラスズキのキャスティングに行って、なんと4匹もゲットしたとのことで、見事なヒラスズキを2匹頂きました。画像は60cmサイズのいかにも美味そうなヒラスズキです。

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 ヒラスズキの時合いの後は、タイラバで底もの釣りをしたらカサゴ類が釣れたそうで、それもお裾分けいただきました。アヤメカサゴが3匹と、、、うん?フサカサゴが1匹!

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 頂いたフサカサゴは25cmサイズです。
 フサカサゴは別名オコゼと言われるとおり、毒針を持っていますから鋏かペンチで毒針を切ってからの調理になります。検索すると、背びれ・腹びれ・尻びれの3カ所と出てきます。針は全て取り除いてから調理しました。 包丁を入れて直ぐに、他のカサゴとは明らかに身の質が違うのが解りました。 身が柔らかくて弾力があるのです。。

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 フサカサゴの刺身は必ず霜皮造りにして食してみました。。
 一口・・・・美味い! この独特の食感は・・・カサゴ類は他の魚よりゼラチン質が多いと思うんですが、フサカサゴはゼラチン質がとびきり多い食感です。皮が無くても十分に美味いです。それと驚くほど旨みが強いので、刺身はかなり美味しかったです。
 脂乗りはどうかと思って刺身を醤油に漬けて見ていたのですが、全然脂が浮いてきません。この独特の食感は脂は全く関係ないようです。

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 胃袋は、食感がこりこりしているくらいで旨みがあるわけではなし・・・・肝は普通の肝です。。これならヒラメの肝の方が美味いような気がします。

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  半身と頭は塩焼きにしました。味は脂が無いにもかかわらず、ジューシーで美味いんですが、キメが少し荒い気がします。ユメカサゴのきめの細かくて脂乗りの良い塩焼きに比べると、味は劣ると感じました。しかし、この魚が一番美味いのは鍋とのことなので、塩焼きではなかなか評価が難しいのかもしれません。 それよりも、フサカサゴは刺身で抜群に美味かったので、料理法を選ぶ魚だと感じました。
 我々ジギンガーがゲットする3種類のカサゴ(カサゴ・アヤメカサゴ・ウッカリカサゴ)に比較して、ユメカサゴは脂乗りがすばらしく、フサカサゴはゼラチン質と旨みがすばらしい両極端の性質を持っていました。 いずれも3種のカサゴよりも美味いと思います。
 と言うことで、ユメカサゴ対フサカサゴ至高の対決は引き分けとします(笑)。

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  おまけですが、ヒラスズキは美味しゅうございました。やはりマルスズキと全く別物ですね。味が濃いし臭みが全くない。。