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カメムシを食べました その4  ホオズキカメムシの躍り食い
(2014.9.27)

 前回「カメムシを食べました その3 ホオズキカメムシは美味!!」でホオズキカメムシの美味しさを知ってしまった私は、この香りを残せないモノか考えました。
 洋梨の香りがするとされるタイワンタガメはペーストにされて魚醤等の香り付けに使われると検索でヒットしますが、乾燥品でないということは、ひょっとしてその香りが低沸点で飛びやすい為でないかと推測しました。
 ホオズキカメムシは前回軽く茹でてから食しましたが、キウイとリンゴのようなフルーティな香りが茹でる過程で揮発してしまったのではないか? ホオズキカメムシの香りは低沸点で飛びやすいのではないか?と推定しました。
 それで、できる限り低い温度で捕獲したホオズキカメムシを乾燥しようと、先ずは40℃程度にしましたがぴんぴんして全く死にません。蜂玉の温度が確か48℃と記憶していますが、このあたりが虫が耐えられる限界か?と思って50℃程度にしたところ数時間で死んでしまいました。 これをとりあえず生で囓ったところ全く香りがしません。。。つまり50℃でもこのフルーティな香りが揮発してしまった、または違う物質に変化したと思われます。 

 と言うことで、この香りを残すことは今後の課題として、これだけ美味しいカメムシなら躍り食いができるのではないか?捕ってはその場で食べるアウトドアの醍醐味ができるのではないか?と思い、前回居たヒルガオ科の植物を探すと、まだ生きた奴が3匹いました。 成虫2匹と羽が生えていない幼虫1匹です。

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 先ずは幼虫から・・・このカメムシは手で握ったくらいでは、全く香りを噴出しないようでこの状態でも無臭でした。

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 頭から囓ると、ライトグリーンの液体が出てきて、あのフルーティな香りが口いっぱいに広がりました。味はややぴりっとする感覚がある他はあまりしません。香りが凄くしますが、それほど尾を引くような感じはしません。幼虫は足以外柔らかくて食べやすかったです。 

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 次に成虫も躍り食いです。

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 幼虫より少し虫の硬さがありますが、よりフルーティな香りが強い気がしました。単に量が多いだけかも知れません。。
 と言うことで、ホオズキカメムシは生でなかなかいける気がします。

 ツヤアオカメムシをおえおえしながら食べた時から想像もつきませんが、生で抵抗なく食べられるカメムシが身近にいることを体感して、また人生のハードルを一つ越えたような気がします。