イタドリムシ食べました
(2002.7.8 嬉野町、関町、一志町)

 イタドリムシ(コウモリガの仲間)は美味いという噂を聞きます。今までことあるごとにイタドリを見て回りましたが、情報不足でいつとれるかもわからず、果たせぬ夢でした。
 ひょんなことから、mac3さんから「白土三平 フィ−ルドノ−ト」という本をいただき、そこにイタドリムシの捕獲、食べ方が掲載されていました。
 それによると時期は6〜7月、、、今までの苦労はなんだったんだろう!・・・本日イタドリ求めていろんなところを探し回りました。
 探し方は、イタドリの根本に食べかすの糞がついているものをひたすら探す。。これのみです。左の写真のような感じです。

 上の写真の根本から鎌で切り取り、裂いたらこんな感じで、簡単にイタドリムシか捕獲できました。これはワリバシくらいの太さでした。
 ひとつ見つかるとかたまってこんなのがあるのかと思ったらそうではなく、だいたい100本イタドリの根本を探したら1本くらい糞がついてる感じです。
 場所も渓流沿いの群生地からアスファルト道路わきのイタドリとまんべんなく見て回り、結局まんべんなく糞付きイタドリがありました。

 糞付きイタドリの根本の方を切り取って収穫していましたが、これが大失敗・・・
 イタドリムシは根本の糞から上にいるとは限りませんでした。この二本もイタドリムシは入っておらず、根本より下の地下部にいたようです。
 この日、5本糞付きイタドリを見つけて、そのうち地上部にいたのが2本、地下部にいたと思われるのが3本でした。
 糞を確認したら、その場でイタドリムシをイタドリから引きずり出した方が賢明のようです。

 もう一つのパタ−ン、、、茎の部分に糞は巻いていないけれど、根元の近くにお地表に糞吹き出しているものがあります。
 なんだろう?と思って株ごと引き抜いたら、根の中に超大物のイタドリムシが潜んでいました。
 大人の人差し指より少し小さいくらいのやつが、うごめいていました。思わず背筋に冷たいものが・・・

 今回は、大中小と3匹の収穫がありました。
 これは中サイズで太さは割り箸くらいのやつです。
 目玉模様がなまめかしい、、口は牙のようになっていて下手をするとかみつかれそうです。

 本日の収穫3匹です。
 大きいのは大人の人差し指くらいの太さ、中サイズは割り箸くらいの太さ、小サイズはマッチ棒くらいの太さでした。
 この写真でほぼ実物大で、大きいやつをつかむのはやや勇気がいります。

 本では火であぶって食べていましたが、今回はフライパンに薄く油を引いて、ややきつね色になるまで炒めて食べました。
 カミキリムシの幼虫は炒めるとピンとまっすぐになりましたが、こいつはちょっと曲がった感じで仕上がりました。少し塩を振って食べると
 味は、、、絶品!!!どうしてこんなに美味しいんでしょう。
 小さいやつはちょっと香ばしい程度ですが、一番大きいやつはめちゃくちゃ美味しいです。
 味は旨みが強く、海老の旨みをもう少し強くしたような感じで、香りは香ばしいややピ−ナッツ様の系統ですがカミキリムシよりは香りが薄い感じで、味はイタドリムシのが濃い感じです。1匹でも結構満足感が得られました。後味も悪くなく、4歳の娘も美味しいといって食べていました。

 さて、イタドリムシ探しの時、オニユリがあったので球根を1個採ってきました。

 イタドリムシ炒め、オニユリ球根添えです。
 球根は鱗片にはがしよく茹でて添えました。少しほろ苦くイタドリムシの強い旨みを引き立ててくれました。

 まだ食べたことないひとは、食べた方がいいですよ。食べるなら大物じゃないと本当の美味しさはわかりません。