伊勢山上行場ピクニック
(松阪市飯福田 飯福田寺伊勢山上 2002.2.17)

 地元ではけっこう有名な行場でありピクニック気分で、低山に登るより少ない体力で楽しく回ってこられるお気軽コ−スです。
 コ−スはお寺を起点に馬蹄型のすり鉢状尾根部分をぐるりと回って再びお寺に帰ってくる、ゆっくり歩いて所用2時間程度です。
 尾根上には所々岩場があって楽しめます。岩場が多いのは後半部分で、この部分は爽快な気分で見晴らしも良く凄く楽しいです。幼児、妊婦、お年寄りは無理と思いますが、あまり体力が無くても楽に回ってこれます。
 
 飯福田寺仁王門前駐車場に車を止めて、お寺に入山料100円を納めます。このお寺の縁起によると西暦701年に役ノ小角が開山したとのことです。
 
 お寺前の車道の行場案内図横階段を上がると鳥居がありここが入山入り口です。
 直ぐに登りに入り、鎖場をあがってしばらく登ると10分ほどで岩屋本堂の上部または下部のお堂につきます。
 岩屋本堂は大きな岩の下部がくりぬかれたような構造でくりぬかれた空間にお堂があります。コ−ス前半部で楽しめるのはここくらいなので一休みして岩登りを楽しみます。
 岩屋本堂の上部には10人ほどの40・50代の人たちが昼御飯を食べていました。ここは馬蹄型の入り口にあたり、ぐるりとすり鉢状にかこまれたコ−スの形状が見渡せます。
 岩屋本堂下部のお堂です。お堂の上に覆い被さる岩のてっぺんが直ぐ上の写真の場所です。
 初めてここを訪れた人はなかなか見つけることができませんが、お堂の階段右上から岩に貼り付くように登っていくと鎖場が見え、この鎖をつたって上部に登ることが出来ます。なかなかスリリングで冒険心のある人は楽しいと思います。
 岩屋本堂から馬蹄型最奥部尾根を眺めたところです。尾根の上に堀坂山が見えます。
 岩屋本堂上部にある抱きつき岩を越えて上に上に5分ほど登ると直ぐ尾根上にたどり着きます。
 ここから馬蹄型尾根を歩いていくのですが、コ−ス後半部にある楽しい岩場まで雑木林の尾根歩きです。尾根と言っても木に覆われて見晴らしは無く、岩場に出るまでの約50分間少しのアップダウンがあるやや退屈な歩きになります。木の種類が多く所々に木の名前が書いた札があるのでこれを読みながらしばし歩きです。
 コ−ス後半になると亀岩くらいを始めにずっと楽しい岩尾根になり景色も開け爽快な歩きに一変します。これは蟻の戸渡りと言う岩場で、このような岩尾根を歩いて行くことになりますが、怖い場合は直ぐ横に巻き道が付いてますので心配はいりません。岩はみな砂岩で滑りにくいので、岩の形の割に安心感があります。
 砂岩なので落書きがちょくちょく掘ってありますが、こういう行動はは慎むべきと思います。
 主要な岩場には立て札で名前が書いてあります。この岩場は「小尻返し」とのことですが、この岩を15mほど下に降りる時、確かにそんな感じになります。尾根道の岩場は安全ですが、ここを降りるのだけはちょっと勇気が入りますので、冒険心のない人は巻き道を歩いた方が良いと思います。
 「飛石」という岩場です。石と言っても30mくらいの大きさです。

 「飛石」から「小尻返し」を見たところで、この壁をおりますが、ここは鎖が付いていない。

 これは「飛石」を降りる鎖です。

 楽しい岩場は25分ほどで終わり、直ぐ尾根の下りになって5分ほど下ると長い石段になりここを降りると入山口の直ぐ近くに出ます。楽しいのは後半の岩場なので、この階段から登って後半の岩場だけ楽しむと言うことも考えられますが、ここからは入山禁止と書いてあります。つまりこのコ−スは一方通行です。