蛍石採りました
(いなべ市 石ぐれ峠付近にて 2005.5.4)

 蛍石・・・理科の教科書で大昔に習った記憶があります。。確か紫外線を当てる蛍光を発するようなことが書いてあったと思いますが、実際には蛍石の中で紫外線をあてて蛍光を発するのはごく一部で、とある鉱物本によると炭火など高温の中に入れると青白い光を発する性質あるそうです(やったことないけど・・)。
 そして、なんと言っても綺麗な石であることが魅力で、検索したHPによると、ホント簡単に探せるみたいなので行って来ました。
 で、石ぐれ峠に登る途中でHPに記載のあったこんな枝道があって、15分登ると・・
 HP通り、水が流れ出している鉱山跡がありました。蛍石はこの周辺に数ミリ程度のが沢山転がっているとのこと。。すぐ左上にはもう一つ鉱山跡があって、そちらの方は石を割ったらこちらよりいいものがあると記載されていましたが、あいにく先客が穴の中に入って石を割っていました。。
 ふと・・横を見るとこんな看板が・・・・「こんなこと聞いてないぞ!」と思わずつっこみを入れたくなりました。。ここまで来て引き返すわけにはいかず、、この文章を読み返すと<山林防災のため・・・>と書いてあります。。なんだろう???・・石をとってなんぼのもんじゃいと思い直し、周辺の石を見ると小さな水晶の結晶が入った石が落ちていました。。私は水晶をまだ採取したことがないので、こいつをハンマーでトントン叩いていたら・・・・・・なにやら背後から声が
 「おはよう」・・・
「おはよう (怒)・・・あ〜びっくりした。。
 振り返ると怖い顔をした山仕事風のおじさんが立っているではないか!!!!あちゃ〜・・手にハンマー持ってるからごまかせないよ〜
おじさん:「ここでなにしとる!!(怒)」
私:「ハイ、蛍石拾ってます・・」
おじさん:
「この看板がみえんのか!!」「あんたらが、石を割るで防砂堤がいっぱいになるんや!!どういうつもりや!!」
私:「す・み・ま・せ・ん・・・・・(迫力に圧倒される、、あんたらてだれやろ?)」
おじさん:「こんなことしてもろたら困る!!」「まあ、あんたも遠いところから来とるやろで、川に落ちとるやつ拾うくらいはええわ」「石を割ったり、石をどかしたりしたらあかん!」
私「ハイ! ハンマーは絶対使いません。川におちてる石を採らしていただきます。」
 (おじさん・・目をあわせず無言で登っていく) ほっ


 全国10万人の蛍石ファンの皆様、私がかわりに謝っておきました。
 穴から流れ出す流れ近くをよ〜く見ると、他の石とは明らかに違う、、淡いグリーンで透明な石が見つかりました。指先のものです。 これは間違うことなき蛍石です。。
 よく見るあちこちに転がっていました。。数mmのものがほとんでしたが、一番大きいやつで1cmくらいありました。グリーンも透明なもの、少し黒っぽいもの、半透明なもの鮮やかで濃い色のもの、、いろいろありました。
 周辺の登山道を歩いていると、紫の蛍石が落ちていました。。緑のものより数は少ないみたいです。
 紫と緑・・・比較するとこんな感じ。。同じCaFですが不純物のちがいらしいです。
 河原の中で緑と紫を含んだ原石のかけらを発見しました。
 2時間くらいかかって、拾った蛍石・・・小さいけど綺麗だなあ〜
 流れの中を探していると、ドジョウかオタマジャクシみたいなのが沢山泳ぎ回っていました。
 すばしこいのを捕まえると、サンショウウオの幼生でした。