図らずもイトマキヒトデ食べました
(南勢町五カ所 2002.2.10)

 HP天草TV「ヒトデが美味しい季節になりました」によると2−5月ヒトデ(画像から多分キヒトデ)の抱卵期に天草のある地域ではこれを茹でて卵を食すそうです。その味はウニに似て美味だそうです。
 2月になったのでいざヒトデ捕りに・・今日は強風なので磯場はあきらめて漁港の岸壁をキヒトデ目指しいざ五カ所湾に出かけました。

 岸壁は牡蠣でびっしりです。キヒトデは見つけられず、イトマキヒトデばかりです。後で検索するとキヒトデの生息場所は磯場、イトマキヒトデは砂場だそうです。
 せっかくここまで来て引き返すわけにはいきません。イトマキヒトデもヒトデだから良く似たものだろうと採取して、図らずも食べることにしました。

 玉網で牡蠣に付いているイトマキヒトデを剥がして20分ほどで10cmサイズ5−6匹採取しました。天草TVではこの段階で卵が見えるとのことですが見えません。

 天草TVによると、海水程度の塩分の熱湯で5分間茹でるとのこと、コンロを持っていったので海水を使って港で茹でました。茹でると卵がグレ−に変わるとのことですが、卵は見えず。
 茹でても外見は変わらず、、、嫌な予感

 皮を剥がしてみると、5本の腕の先まで暗緑色のペ−スト状の物体がいっぱい詰まっています。天草TVのキヒトデらしきものの写真とはちょっと違います。腕に沿ってぶつぶつ状のグレ−の卵を食すとのことでしたが、このイトマキヒトデのはペ−スト状でこれはいかにも食べ粕(つまりうんこ)か贔屓目に見ても肝(肝臓)のように見えます。卵と言えば、腕の付け根にウニのように同心円上にオレンジ色から肌色をしたぶつぶつ状のものがあって、どう見てもこれが卵に見えます。
 天草で食されているキヒトデらしきものとイトマキヒトデでは内臓の構造が違うのかなあ??とにかく食べることにしました。
 肌色の卵らしき物・・香りは少し磯臭い、味はウニではないが旨味はあるしそれほど癖はないが特に美味しくは無い。よく似た味をどこかで食べた記憶があるが思い出せない、磯臭い系の味です。
 暗緑色ペ−スト状の物・・苦み旨味があり、いそ臭さが強い、これもウニとは言えない。

 目的のキヒトデを食したわけでは無いので、今回は評価は下せません。5月までにキヒトデを採取できれば再チャレンジしたいと思うのであった。