ヒラフスベの天ぷらはホントに美味かった (松阪市にて 2008.10.25) HP「きのこアドバイザー・・・」のP29の万江氏の記事にヒラフスベの天ぷらの美味さが書いてあります。 確かにヒラフスベを食べるという話は、図鑑は勿論、この記事を除いてどこにもみかけたことがありません。 多分食べるのは胞子化した成菌でなくて柔らかい幼菌であろうと、ずっと幼菌が発生するタイミングを待っていましたが、今日やっとそのタイミングで採取することが出来たので食べてみることにしました。 現場に着くと、雨後なので腐りかけたヒラフスベや胞子のようになってしまったヒラフスベがありましたが、こぶし大の弾力がある美味しそうなヒラフスベも数個あったので採取してきました。 結構こういう状態のヒラフスベを採るタイミングは短い気がします。 |
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こんな感じで表はクリーム色で裏はレモン色でした。 | |
現場から状態の良さそうな3個を採取して、包丁で中の状態を見てみました。私は幼菌なら全て中は真っ白と思っていましたがそうではありませんでした。 やや硬くて白い中心部を除き大部分は薄褐色の弾力がある組織でした。 どれを食おうか迷った末、右側のより若い2個の菌を食べることにしました。 | |
白い中心部と薄褐色の主要部分をスライスして、天ぷら用とホイル蒸し用に切り分けました。 | |
天ぷらで揚げていると、結構水があるらしくばちばちはねました。 | |
さて、中心部のやや硬い白い部分です。香りは穏和なきのこの香りで全く癖がない良い香りです。 食感はややぱさぱさしてカジキのフライを食べているようです。 味はこれがなかなか美味い! 旨みは決して強くありませんが、アミノ酸の薄っぺらな旨みでなくペプチドの重厚な旨みで上品さが有りかついやな癖は一切ありません。 ちょっと例えようがありませんが例えるなら魚か鶏肉の天ぷらという感じでしょうか・・ | |
主要部分のうす褐色の部分を食すと、これが白い部分と全く食感が違って、ぬめりととろみがあってこちらの食感の方がはるかに美味しいです。ちょっとナスの天ぷらに似た食感ですが味は上述したように、ペプチドの重厚かつ上品で癖のないかなり美味でした。 いや〜、まことにびっくりしました。。ヒラフスベを食べてかつこれほど美味いことを発見した万江氏の行動に大いに敬意を賞したい気持ちでいっぱいです。 味の評価は5段階の4を超えるでしょう。 |
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さて万江氏もしてなかった、ホイル蒸しを賞味しました。 これ見た感じ不味そうですよね。 ところが美味しいんです。 皮の部分がややぼそぼそするのが欠点ですがとろっとして上品な旨みと香りがありなかなかのものでした。 ただ、料理法としては天ぷらの方が美味しくいただけると思いました。 今回、待ちに待ったヒラフスベの試食でしたが、既成概念にとらわれない人が居るからこそこのような体験が出来たのだと感謝感謝の気持ちでいっぱいになりました。感動したぞ〜! 食べてから1日半後、激しい下痢になったがその間もいろんなものを食べているし時間が空きすぎているので、ヒラフスベが原因ではないと思う。。多分・・ |