真冬のたんぼでオカジュンサイ
(2003.1.11 伊勢市)

 冬のギシギシの包葉はジュンサイのようにねばねばしていて美味とどこかの本に書いてあったので、ギシギシ求め田圃の農道沿いに探しに行きました。
 田圃には小川があり、ここで先ずは川遊びです。
 メダカ、ヤリタナゴ、タイリクバラタナゴ、タモロコ、オイカワなど沢山捕れました。

 先ず、ギシギシ探しですが、同じ所には仲間のスイバも同時に群生しているので、これを見分けねばなりません。ギシギシの葉は波打っており、その先端はとがっています。

 スイバは比較的平らな葉で、その先端は丸いです。

 ギシギシの葉をかき分けると、薄皮に包まれたれた小さな新葉があります。これをその薄皮ごとナイフで切り取り収穫します。

 収穫した包葉です。2〜5cmくらいの長さ。

 現地で薄皮を剥がしてみましたが、粘液で覆われてねばねばしています。そのまま口に放り込みましたが、アクはや癖が無く旨みも少しありますがすごく美味しいというものではありませんでした。包葉からはみ出して外に出て成長した部分はやや繊維質が感じられ、酸味も少し感じられました。

 さて、薄皮から小さな芽を一つ一つ取り出す作業はめんどくさいです。取り出した芽はねばねばしてます。

 あまり煮すぎると、ねばねばが取れてしまうと本に書いてあったので、だし汁でさっと一煮立ちさせて椀に盛りました。
 確かに外観はジュンサイの吸い物に似ています。食べればぬめりがあり、味はかすかに苦みがありますがやはりすごく美味しいかというとそうでもない気がします。ジュンサイは寒天のような強力な膜に覆われていますが、ギシギシはぬめりがりがある程度です。
 苦労して小さい芽を集めて、剥いて食べるほどのもではないかな?