フグの卵巣食べました
(輪島朝市にて購入寄贈 2002.8.27)

 無毒のフグもいますが、普通フグの卵巣は猛毒で、食べればいちころです。しかし、輪島には伝統的にフグの卵巣を粕漬けにして無毒化したものを食す文化があります。
 HP仲間「趣味千山」mac3さんが私のために輪島で買ってきてくれましたのでレポ−トします。
 外観は米糠床が着いており、15cmほどの長さがありますから、漬ける前のものはかなりの大きさでしょう。トラフグの卵巣とのこと・・・漬けて3回夏越し(3年もの)をするのが良いそうですが、1年もの2年ものがあるそうです。保健所は2年以上漬けるように指導しているそうです。写真は1年もの。
 

 説明書には食べ方が載っていました。粕を洗い流しカラスミのように薄くスライスして食べると酒のつまみやご飯のおかずに珍味とのこと。
 スライスしたものをあぶると香ばしくて美味しいとも書いてありました。

 先ずは生で口に放り込むと、カラスミというより焼きたらこの湿ったような食感です。香りはぬか漬けとウニの瓶漬けのような感じの中にほんのわずか魚臭い香りがしました。味は、ウニの瓶漬けととイカの塩辛とぬか漬けを足したような旨み系の味で珍味ですが、とにかく塩辛い!! そのままでは何切れも食べられません。ご飯に乗せるか酒を飲むかしなければなりません。

 フライパンでホイル焼きにして焦げ目を少し付けて食してみました。
 香りや味は、生に比べてマイルドになり食べやすくなりますが、焼きたらこに似てきます。粕漬けの感じ、旨みが残っており焼きたらことは区別できますが、やはり塩辛い、、ご飯に乗せて食べるには焼いた方が美味しそうです。

 説明書にも書いてありましたが、この塩辛さを生かすにはパスタに入れるのが一番ではないでしょうか。