泥くさを探す旅
(滋賀にて 2004.11.21〜22)

 琵琶湖1周ツ−リングを計画しました。この企画の裏には、長年食いたいと思っているホンモロコの塩焼き食わせてくれる店がふらっと見つかるのではないかという期待がこもっています。
 るるぶによると湖北の料理旅館の一つがホンモロコの塩焼きをメイン料理にすえているようですが、ここに泊まるのに2万円弱かかります。これは尾鷲シ−サイドビュ−ホテルでクエ鍋食べて泊まれる料金です。。う〜ん、、、なんとかならんかと、数年前ふらっと近江八幡に出かけて、1日中ホンモロコを探しましたが食えず・・今回、琵琶湖を1周するとひょっとして「ホンモロコあります」なんて看板がないかな〜なんて期待を胸にのツ−リングでした。

 近江八幡あたりから左回りに1泊してゆっくり湖岸道路をまわりました。
 近江八幡のとある港でなにやら水揚げしています。。
 スジエビでした。。。
 長浜の道の駅で、行商人が店を出していました。。で、この看板に惹かれて即購入。
 昔、琵琶湖の水産試験場に勤めている人に琵琶湖で一番美味いものは何か?と尋ねたことがあります。。答えはビワマスの刺身とのこと。これが頭に残っていたんです。刺身じゃないけど、食べたこと無いのでばったもんかもしれませんが食べてみました。。。
 う〜ん、、、ぱさぱさの甘露煮だなあ。。。まずいなあ。。。身は鮭のオレンジ色・・だけどこれじゃビワマスの味かどうか判別不能。これじゃビワマスの評価はできません。

 ここには、モロコの酢漬けと称してやはり20匹500円くらいで売っており、ホンモロコ?と聞くと、大きく首を横に振り、「ホンモロコはそのまま料亭に行ってしまうよ。これはスゴモロコ」とのこと・・・やはり、ホンモロコゲットはかなり難しそう。。。
 その横で、何故か海の鮮魚を売ってました。。1匹ソデイカ7400円が非常に目立っていましたが、見てる前でおじさんが買っていきました。あんなの1匹買ってどうするんだろう・・・
 結局、今晩は長浜に1泊して街を探索です。。ガラス工房やオルゴ−ル工房があったりもともとの古いみせがあったり、歩いていて暇しません。街は女性観光客であふれていました。
 で、「魚三」という淡水魚店があったので早速店の中をレポ−トです。入り口で客寄せにこあゆの天ぷら5匹100円(美味い!)を食べながら。。雑魚の甘露煮・・・よく見るとタモロコみたいのやチビアユみたいのいろいろ入ってました。
 おきまりの土産物、鮒寿司です。ホントお値段はピンからキリまでいろいろです。どうしてこんなにちがうのか?
 ハゼの仲間琵琶湖名物いさざです。甘露煮しか食べたとがないというか、甘露煮以外の料理法はあるのでしょうか?甘露煮にすると味が同じになっちゃうので、いまいち特徴がわかりません。
 売っていたのは、小指くらいある大きないさざでした。
 活海老・・とありますが、漁師が水揚げしていたのと同じスジエビでした。
 たにしも日常的に食べるんだなあ・・・
 初めてみるものです。魚は、オイカワのオスで、鮒寿司のようにご飯で漬けてありました。
 420円で、こいつが沢山売っていました。刺身といえばこれなんだなあ・・・
 で、夜に駅前湖北料理店で湖北魚定食というのを食べました。
 店の人に「ホンモロコは入荷していませんか?」と聞くと、目を丸くしてとんでもないという表情で「あれは予約をしてもらわないと食べられませんよ。。炭火で焼くと美味いんですよね。。めっきり少なくなってねえ・・・」とのこと。。だよなあ・・予約入れなきゃ食えない魚なんだ。ブラックバスとブル−ギルを放流した人間は日本1000万人ホンモロコファンの大きな恨みをかってるんだぞ!!えっ!!!!!わかってるのか????
 で、先ほどのこれは、鮒の刺身です。まぶしてあるのは湯がいた卵です。店の人は「鮒の子付き」と呼んでました。。。で、食べてみてびっくりです。これは、近くの河口で釣るリバ−シ−バスの60cmクラスの味とそっくりです。小さいくせに少し脂ののりも感じてまずまずの美味しさです。
 しかし、34年前よく食べてた銀ブナのあらいと感じが違います。。確か、もっと歯ごたえが強くて、味は旨味が無くてあっさりしていた記憶があります。調理法も採れた場所・季節・おそらく種類も違うと思いますが、それ以上に34年間で自分の味覚に蓄積していった記憶が、感じ方を変えさせたのかわかりません。
 店の人は「ハス子の甘酢」と言っていました。「ハスとはあのどう猛な塩焼きなんかで食べるハスか?」と聞くと、「大きいやつは骨切りして焼いて食べる」と言っていました。
 ?マ−クでじっくり観察すると、どうもウグイの幼魚のようです。甘露煮もそうですが、この甘酢というのもどれも味が同じになっちゃってよくわかりません。
 おなじみ子鮎の甘露煮
 スジエビと大豆の煮物です。お土産やさんにも売ってましたが、このあたりではかなりポピュラ−な食べ物のようです。

 残念ながら、今回も抱卵したホンモロコの塩焼きは食べられませんでした。まあ、夢はあとにとっておこう・・・て、これだけ少ないとホントに夢になるかも・・