j-chiay1.jpg (83102 バイト) 琵琶湖で稚アユ釣り
(米原市にて 2012.5.5)

 松阪のSさんが、琵琶湖で稚アユを釣らないかと誘ってくれた。 私が釣り始めた30年ほど前にアユという魚は友釣りでしか釣れない高尚な魚であったが、釣り雑誌にまだ稚アユの内は苔を食べずに動物食だから、シラスのエサで釣れるという記事があり。実は私はそれ以来機会があれば稚アユ釣りをしてみたいと思っていたのでだが、、最近はジギングに熱中してすっかりそのことを忘れていた。それがひょんなことからお誘いがあり、思い出してしまったのだ。  朝6時に松阪を出発、馬場釣り具に8時半到着。
 松阪のSさんによると、彦根の馬場釣り具に行かずして稚アユ釣りは成立しないというほどの、釣り道具屋がこの馬場釣り具である。先ずはここで道具とエサと情報をもらって行かなければならないらしい。
j-chiay2.jpg (80747 バイト)  店に入るとオバハンが出てきて、早速松阪のSさんが「稚アユを釣りたいんだけど何がいりますか?」と質問。 おばはん「竿は何m?」、松阪のSさん「4.5mです。」、おばはん「それはあかん、港では釣れへんな。 竿は6〜7m必要やでえ。水深もあるしテトラの向こう側におとさなあかんで下にカゴを付けてはあかんな。 川や川しかあかん。川やけど水温低いでまだ登ってへんでえ。川の入り口や」
 おばはん「先ずは、この子アユ仕掛けや(馬場釣り具ががまかつに特注しているという仕掛けがこれか!)。根掛かりするで2つは必要や(根掛かりは皆無だった)、それとこれは朝のうち使う仕掛けや(100円の安い仕掛けも追加購入するが、これが全く釣れない仕掛けだった)」
j-chiay3.jpg (60330 バイト)  おばはん「仕掛けの上にこのラセンを付けて、これにシラスミンチをつけるんや」・・・なるほど・・・「それで、重りは3号やでえ」、松阪のSさん「1号と2号しか持ってないので買ってきます(しかし、後ほど3号は重すぎて役に立たないのが判明、恐るべき商魂)」
j-chiay4.jpg (81356 バイト)  おばはん「エサはこれや、シラスミンチ1000円や。 なに?一つしかかわんのか?一つで一人分3時間ぶんしかもたへんでえ」、松阪のSさん「いや・・・とりあえず一つで様子見ます」
j-chiay5.jpg (86489 バイト)  と言うことで、ラセンにミンチを固く握って入れて仕掛けをその下に、更にその下に重りです。
j-chiay6.jpg (69377 バイト)  一番大切な情報・・・これさえあれば・・・おばはんの言うとおり、今回は米原の天の川河口です。
j-chiay7.jpg (62801 バイト)  現場に着くと、9時・・・すでにポイントは人がいっぱいです。 湖に近い側からずらりと並んでおり、仕方がないの一番上流よりに釣り座を構え、釣り出しましたがこれが水深が浅い・・・周りで全く釣れていない。。。これは・・・いくら何でも釣れなさすぎる・・・釣れる気が全くしない。。時々ぎゅうぎゅうに混んでいる場所で1匹とか釣れている。。。これが一人200匹釣れるという稚アユ釣りとは思えない。 この時点で、私と松阪のSさんに「ひょっとするとぼうす?」といやな雰囲気が。。。   ここに居ては埒があかないので、とにかくもっと湖よりに場所移動をこころみました。。
j-chiay8.jpg (72751 バイト)  一番湖に近いところで、丁度鯉釣り師が場所をあけるところで、何とか場所ゲット!
 ここで、釣り始めると、直ぐ横のワイシャツ着たおじさんが次々に稚アユをつり上げるではないか!! 同じようなアクションでやってみるけど、こちらは何も釣れない・・・何かおじさんが神のように思えてきた。
 おじさんのサビキを見ると、がまかつのサビキだ。私達は馬場釣り具のおばはんが朝のうち使えと買わされた仕掛けを付けているので、がまかつの仕掛けに替えるとあっさりと釣れてしまった。。。   くっそー!おばはんめ、釣れやん仕掛けかわせやがって! しかし、ワイシャツのおじさんのペースは異様に速い。。何が違う?? よく見ると、遠くに投げて、ひらひら誘いながら手前に引いてくるとき稚アユが釣れるようだ。なるほど、3号の重りでは重すぎる。われわれは1号の重りに替えて横のおじさんとほぼ同じペースで釣れるようになった。 周りもいつの間にか、かなりのペースで稚アユがかかっている! 水温が上がってきて食いがどんどん良くなっているようだ。
j-chiay9.jpg (81976 バイト)  5−8cmくらいの稚アユはまだ黄色いマークが付いていないので、一見わかりくいけどスイカの香りがしっかりしている。
j-chiay10.jpg (69048 バイト)  釣り開始、1時間・・・苦闘の末、我々は20匹ほど稚アユをつり上げた。

 稚アユが回ってくるとぱたぱた釣れる感じだが、温度が上がると食いがどんどん良くなってきている。
j-chiay11.jpg (73209 バイト)  釣り開始2時間、11時である。100匹近く釣ったであろうか。 右腕を伸ばして誘い続けているので、右腕がしんどい。エサも無くなったし、たいがい飽きてきた。この釣りは1日はできないなあ〜。。
 しかし、最初我々はボウズを覚悟したが、初めてにしては絵に描いたよううまく釣れて、われわれはニコニコである。この辺が潮時だろうと、我々は、満足感いっぱいで帰路についたのであった。
 帰路、琵琶湖湖畔で天ぷらしようと、私は天ぷらセットを持ってきていたが、湖畔にはバーベキュー禁止の看板が・・・湖畔ではちょっとやりにくい雰囲気だし、GWというのに誰一人湖畔で料理をしていないところを見ると、そういう雰囲気なんだろう。料理は帰ってからすることにした。
j-chiay12.jpg (64015 バイト)  稚アユは松阪のSさんと分けて、私は全て天ぷらにした。
j-chiay13.jpg (55893 バイト)  塩を振って食すと、この食感は・・・舌でかめるほど柔らかい・・・はらわたが微かに苦いが全く気にならない。うん、美味い! 10匹ほど食べてテーブルに置いておいたら、30分後全て無くなっていた。。中学の娘が美味い美味いと全部食ってしまったのだ。。