アジメドジョウはすくいにくい
(2005.8.20 某小河川にて )

 某支流小河川にて、最も美味しいドジョウ・・・岐阜では料亭行きになる高級魚 アジメドジョウを捕りに行くことにしました。 本を読むと、平瀬の石がごろごろしたところにいるので、「たもで捕獲するのは困難である」と記述がありましたが、たも1本だけ持って出かけました。

 ドジョウやシマドジョウを捕獲する時のように、川のよどみにある落ち葉をすくうと沢山ドジョウが捕れましたが、すべてシマドジョウでした。。 画像のような巨大なシマドジョウもいましたが、1匹たりともアジメドジョウは捕獲できませんでした。

 それならと言うことで、第2の常套手段・・・川に張り出した草の根をがさがさやりましたが・・・捕獲できるのは画像のような小ナマズ、スジエビ、カワヨシノボリ等ばかりで、アジメドジョウは1匹もいません。

 そのほか、カワムツ、アブラハヤ、ヌマエビ、モクズガニなどわんさかと捕獲できましたが、肝心のアジメが捕れない・・・

 アジメドジョウは鮎と同じで、石に付着したけい藻類を食べているはずですから、浅い平瀬をじ〜と見ていると、アジメドジョウ特有の背中の模様をしたドジョウが時々目の前の瀬を石に時々隠れながら登って行くではありませんか!! お〜、そうか!君たちは川の真ん中にいたんだね。。
 と言っても、たもでこれをすくおうとすると、石が邪魔ですくえません。。かといって石がないとアジメが居ないので、砂混じりの浅い平瀬で待機して、目の前をアジメが通り過ぎるのを黙視しながらたもで勢いよくすくうことにしました。
 何度か失敗の後、やっとマッチ棒ほどのアジメドジョウが捕獲できました。  う〜ん、たしかにたもでこいつを捕獲するのは非常に難しい・・・

 背中には特徴的な模様があります。 この模様は川の上から眺めていてよく目立ちました。

 格闘、2時間・・・マッチ棒サイズの幼魚3匹と割り箸サイズの成魚1匹を確保できました。。捕獲の確率はねらいを定めて10回たもを振り下ろし1匹捕れるくらいでしょうか。。。2時間もやってると腰が痛くなってきました。

 捕獲した成魚の背中の模様は線状でしたが、アジメドジョウは背鰭は体の中心よりずいぶん後方に着いているので、シマドジョウとの違いは容易に解りました。

 アジメドジョウはけい藻しか食ってないはずですし、泥臭くなく、骨が柔らかいのは解っていましたから、最も味がよくわかると思われるうしお汁でいただきました。

 マッチ棒サイズのやつはいまいち小さすぎて味がよくわかりません・・・

 割り箸サイズの成魚をしっぽから食べたのですが、、身の部分はシマドジョウとあまり変わらないねえ・・・と思いながら食べ進むと、内臓が美味い! とろっとして旨みがあり身の部分よりずいぶん美味しかったです。。見たところTVで見たような卵は入っていませんでした、美味いです。臭みも勿論なし。。確かにドジョウの中では最も美味いでしょう。

 しかし、アジメドジョウの本当の味は冬に向けて卵をおぱんぱんに腹にため込んだ雌を食べなければならないでしょう。。そのの意味で今回はあえて魚食コーナーには未掲載とします。