座右の書
(食材魚貝大百科1.2.3.4.
全4巻各2800円
平凡社
  監修 多紀保彦他、企画・写真 中村庸夫

 圧倒的な食材種類の多さと、しっかりした調査内容で日本魚食材書籍の中で飛び抜けて素晴らしい本です。

食材魚貝大百科1(エビ・カニ類、魚類)
引用文「・・ヤシガニ・・・甲長2cmまでは巻き貝に入っている。与論島から南、インド洋の島々まで広く分布して各地で食用とされるがまれに中毒する事がある。」

食材魚貝大百科2(貝類、魚類)
引用文「・・スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)・・・20年前九州の業者が台湾から輸入して養殖が各地に広がり、エスカルゴの代用にされたり、所によっては「やまあわび」と言って生食したという(寄生虫でも居たら大事だったにちがいない)。しかし、品質から消費拡大せず、廃業して逃げ出した貝が西日本の水田に・・」

食材魚貝大百科3(イカ・タコ類、魚類)
引用文「・・アメフラシ・・・日本各地で生食されている・・・昭和天皇が試食したという伝説がある・・・卵はウミゾウメン(同名の海草がある)と言って食べると下痢をすると言われている・・」

食材魚貝大百科4(海草類、魚類、海獣類ほか)
引用文「・・オオサンショウウオ・・・薬用、食用にされてきた・・・皮が付いたままだと悪臭かある・・・北大路魯山人はスッポンとフグを混ぜ合わせたような味と言っている。」