シマドジョウ
(鈴鹿川にて捕獲 05.8.14)

 川の中流をがさがさやっていると結構捕獲できるシマドジョウ・・・今まで食用には無視してきましたが、ドジョウの本を読んでいるとドジョウやアジメドジョウは食べられているのに何故かシマドジョウは食べたという話を聞かないので食すことにしました。
 鈴鹿川で一番捕獲実績のあったポイントで1時間網でごそごそやって、大小30〜40匹捕獲しました。

 料理法ですが、ひょっとして骨が堅いかもしれないので大型のは開いて、最も味がストレートに解る塩焼き。 それと天ぷらでいただくことにしました。
 中型小型はざるの上で1日泥を吐かせて、姿揚げと煮付けにて賞味することにしました。

 ウナギと同じように目打ちして背開きしました。大きいのは少し卵を持っていました。中骨は結構堅そうです。頭を入れても全長10cmほど・・・小さいです。
 

 綺麗に開いて、洗ったところです。ラスカルのようなしっぽがかわいい・・

 塩焼きです。ようじで串ざしして焼かないとどこかへいってしまいそうです。
 食感は、柔らかすぎず堅すぎず白身っぽい感じで、香りはほんのかすかに川魚臭さがありますが、注意していないと解らないくらいかすかなものです。味は、小さすぎてわかりにくいのですが、旨みがしっかりとしており変な癖は全くありません。
 まずまずの美味しさですが、ものが小さいだけにあまり食べた気がしません。

 今回、一番ストレートに味を感じて美味しかったのは、天ぷらでした。上品な食感の白身で、キスよりずっと旨みが強い感じでした。
 しかし、ウナギやギンポのような皮のもちもち感はありません。

 翌日、酒で酔わせておとなしくした中小型シマドジョウの調理です。。前日、開いた労力の割に身が少なく、現実的に食べるとすれば姿のまま調理でしょう。
 少し高温で唐揚げすると、頭の骨まで食べられますが、カワヨシノボリのように骨は柔らかくありません。
 かすかな内臓の苦みはありますが、個性のない癖のない味です。天ぷらの時感じた強めの旨みもあまり感じませんでした。。あえてシマドジョウを捕獲して唐揚げする必要もないかな?と言う感じです。。決して不味くはないが、丸揚げは骨が柔らかく油がよく染みるカワヨシノボリの方が美味しかったです。まあ、没個性のそこそこの味です。 

 甘辛く煮ると、小型のものは、味がよく染みて釘煮っぽくて美味かったです。中型のものは、内臓の苦みは感じず頭まで食べられました。ドジョウのような泥臭さは無くてこれまた、没個性の白身と言う感じです。味付けの味が全面に出て身の味がよくわかりません。骨は感じますが、煮付けでもあまり抵抗無く頭ごと食べることができました。

 結論・・・味は悪くないが労力の割に報われない魚だ。