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ムツ
(熊野沖 11.10.17)

*季節や大きさによって変動が少ないと検索すると出てきますが、何の加減か脂乗りの個体差が結構ある気がします。。

 言わずと知れた高級魚、30cmサイズが釣れました。 ムツというと煮付けが先ず思い出されますが、刺身も柔らかい食感の中に脂の旨みがありかなり美味いです。。しかし、塩焼きまたは、塩をなじませた塩ムツの焼き物が我が家の人気です。

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 塩焼きにすると、柔らかくジューシーで甘くてめちゃ美味いです。 焼き物は、もう1種類、塩をなじませて焼く塩ムツをやります。 ジューシーさと甘みをとるならそにまま塩焼きで、塩のなじんだ旨みをとるなら塩ムツの焼き物で楽しんでいます。
 塩ムツの焼き物を初めて食べたときは、今まで食べた焼き物の常識を覆すほどの美味さでした。 塩鯖は二枚にしてきつめの塩をしてぴたりと合わせてラップで巻いて冷蔵庫で熟成させますが、今回作った塩ムツは30cmサイズだったので、やや強めの塩を外と腹の中にしてキッチンペーパーでぐるぐる巻いてラップで包み2-3日冷蔵庫で塩になじませながら水分を少し抜きました。それを焼いたものです。水分を抜きすぎるとほっこり感が無くなるので、身に塩をなじませるくらいです。
 ゆるゆる焼くほどに脂が少し落ちるくらいで止め、一口・・・・やはらかい・・上品な脂と塩が身の中に渾然一体となって染みこんでおり、単純な塩焼きとは全く違うハーモニーを醸し出しています。 これは異様に美味いです。 太刀魚の塩焼きより勿論美味く、ホウキハタの野性味あふれる塩焼きとはまた違った、超絶な美味さです。。 これほど美味い焼き物を食べたのは、脂の乗ったホウキハタやクエのブロックの塩焼き以来でしょう。。。でも、この美味さはそれとは違うエリアの美味さです。。 この年になって、ムツという魚の奥深さを知ったのでありました。

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ムツ
(志摩沖 12.5.19)

 炙りは捨てがたい美味さです。個体差があるのか、脂が乗っているものは美味しいですが、脂が少ないモノは塩焼きや塩ムツで食べます。

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 しかし、一番美味しいのは、アラの味噌汁でしょう。私は、ムツのアラの味噌汁を食べる為にディープジギングに行っていると言っても過言ではありません。 汁に出た脂と旨みを吸いながら、脂と旨みとコラーゲンたっぷりのアラを食べるのは、至極の時間です。