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カイワリ
(志摩沖 2014.4.12)

 私は新鮮なカイワリが売っていれば必ず購入して刺身にしてきました。美味しいアジ科の中で最も美味しい魚と認識していますが、なかなか売っていませんし売っていても手のひらサイズばかりです。その手のひらサイズを刺身にするのですが、これが身が薄いうえに柔らかいので捌くの往生しますが、この刺身が脂が乗ってとてつもなく美味しいというのが私のカイワリに対するイメージでした。
 のっこみマダイねらいのジギングでTGベイトにヒットした魚は引きが強くててっきりマダイだと思っていましたが、これが見たことの無いサイズのカイワリでした。
 39cmもありましたが、検索するとカイワリの最大サイズは40cm前後とヒットしましたから、最大サイズのカイワリです。これほど巨大なカイワリはいったいどんな味がするのでしょうか? 検索する全ての人がとても美味しいと言うそうです。 

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 カイワリとはにわかに信じられないサイズです。 アジの仲間なので新鮮なうちに刺身で食べた方がいいのかな?と思いましたが大きなカイワリは寝かせて食べると美味しいとヒットしました。 十分血抜きして寝かせるのに備えます。

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 頭を落として内臓を取ると腹は真っ黒! 骨もアジの仲間とは思えないほど硬かったです。 大きな卵が出てきたので状態がどうかと思いましたが背脂が付いていました。巨大カイワリの身はかちんかちんだったので、寝かせねばなるまい・・・

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 寝かせて2日目と3日目の刺身を食べることにしました。身の色は白身に少しピンクが入った感じで、寒ブリのような色調でした。

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  2日寝かせて包丁を入れると脂が包丁について、脂が分解してきたことがわかりました。やはり巨大カイワリは寝かせねば・・・
 2日目の刺身は見た目ほど脂っぽくはないですが、とにかく旨みが強くてめちゃ美味しかったです。 旨みがとても強いブリのような感じですが、食感はブリよりも大型マアジに近い気がしました。 身は初日より柔らかくなって少し歯ごたえもあり良い感じでした。
 この刺身を45cmサイズの乗っ込みマダイやフサカサゴの2日寝かせたものと一緒に食べました。 のっこみマダイの刺身を単独で食べるとめちゃ美味しいんですが、巨大カイワリの刺身と食べ比べてしまうと全く歯がたちませんでした。 子ども達は巨大カイワリばかり食べてマダイには目もくれません。旨みのレベルがが全く違うんです。

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 3日目の刺身です。2日目よりも明らかに包丁に脂がべったり付いて分解しているのがわかりました。旨みは一段と強くなって、これはめちゃくちゃ美味いです。 巨大カイワリはなかなか釣れるモノではないでしょうが、寝かせて旨みと脂を引き出して食べた方が絶対良い気がします。

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 これは背中の身の刺身ですが、この脂の刺さり具合! しかし、食べた感じは全然重くなくてきめの細かな脂で意外にあっさしりしていました。