ヒシダイ (志摩沖 2013.12.29) イズカサゴ釣りの時釣れました。 船長は「ウロコが硬く骨ばかりでそのまま塩焼きにするしかない」と言っていました。。あるHPでは「刺身はフルーティな味がするが、身は下半身の腹側しか取れない」と興味深いことが書いてありました。 と言うことで、私はいつかはヒシダイを釣って味を確かめようと狙っていました。 さらに検索すると、皮をつけてそのまま塩焼きや揚げたりするか、皮を剥いで煮付けにするとなかなか美味しいとヒットします。 |
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とりあえず出刃で頭を落としましたが、細かい硬いウロコがびっしりとしておりウロコを引く気力は湧いてきません。 頭を持って断面を見ると、腹側の身はほとんど無い状態でした。 | |
次に三枚におろしますが、通常のように両側(外側)からおろそうとするとウロコに出刃が跳ね返されておろせませんが、腹の中側からおろすと簡単に綺麗におろすことが出来ました。 背中に血がにじんでるので刺身を食す場合ちゃんと血抜きした方が良いようです。 | |
船長はまともにおろせないと言っていましたが、凄く簡単に三枚におろせました。 | |
次に皮を引きますが、これまた外から引くよりも中から引いた方がはるかに皮を引きやすかったです。 | |
と言うことで、簡単に背身も腹身を柵にすることができました。 | |
背中の頭よりが少し血がにじんでピンク色ですが、基本は白身のようです。香りを嗅ぎましたがフルーティな香りはありませんでした。 先ずは、醤油を漬けずに一口・・・癖のある味はしません。。ゼラチン様の粘質感がある歯ごたえが結構しました。味はグルタミン酸様の単純な旨みがありますがこれが口の中に残されてしまいます。 醤油を漬けて再び食すと、ゼラチン様の歯ごたえと相まって一口目はなかなか美味いですが・・やはりいつまでも単純な旨みだけが尾を引き後味が悪いです。刺身を醤油に漬けると微かに脂がありますが、基本的にこの食感に脂は関与していないしほとんど身に脂は無いようです。 腹身も背身と基本的に同じ味のようでした。 決してフルーティではありませんし、この深みのない旨みがいつまでも口の中に残って爽やかさが足らずマイナスです。この感じはブラックバスの刺身を食べたときにの感じに似ています。この薄っぺらな旨みとその後味から私の評価は標準よりやや下です。深い海から釣れてしまって死んでいるのでリリースできませんが・・・ しかし、塩焼き等加熱調理すればこの評価は変わるかもしれませんが、今回は焼きを試していないのでわかりません。 |