先日訪れた大阪の中古カメラ屋さんのおじさんは,頑固一徹職人気質でした。
  店の中に工作機械が置いてあって,古いカメラの部品は自分で作ってしまうらしい。

  せっかく来たので,ショーケースの中にあったドイツ製のカメラを
  見せてもらおうとしたら,
  「ウチはねぇ,カメラのことをよく知っている人しかこないんだ。
  忙しいから説明はしないよ。」って言われてしまいました。
  小心者の私はもーびびりまくり。誰か助けてくれ−。って思っても客は1人。
  しかし見せてくれと言った手前,ただ眺めてるだけではナメられるので,
  シャッターを2度ほど切ってみたり,絞りやピント合わせのヘリコイドを
  回してみたり,裏蓋をはずしてみたりしました。
  とても貫禄があって良いカメラではありましたが,
  中古でも28万円という価格では買えません。
  そーこーするうち,常連のお客さんが入ってきておじさんと談笑しはじめたので,
  これ幸い機嫌のいいうちにと,そそくさとお礼を言って店を出ました。
  やー,久しぶりに緊張した−。