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  私が小さかった頃は家の畑で採れた落花生を大きな鉄のフライパンで炒って
  食べたものです。炒り加減が難しくて,炒り過ぎるとコーヒー豆のように
  焦茶色で苦くなり,炒り足りないとしんなりして青臭い。
  炒り加減が完璧だったときの落花生は,実に芳ばしくておいしかったなー。
  思い出すと,子どもの頃はまだ握力が弱いのでさやを割るのは大変でした。
  父母や祖母から教えられたのは,必ずちょっとクニッて曲っている方を
  上にして,真ん中より少し上あたりを両方の親指で押す,
  というテクニックでした。この手法は今でも忠実に守っています。

  落花生って食べ出すと止まりませんねー。
  むいてあるものより,さや付きの方がかえってたくさん食べてしまいます。
  あ〜のように前もってむく方法よりも,1個1個むいては食べむいては食べ
  する方が止まりません。
  これはひょっとしたら,さやを割るときに一点に力を集中するので,
  気持ちもだんだん落花生に集中してきて,魅入られたよーに食べ続けるのかも。

  あ〜は熱中し過ぎたので,ついに前世の姿に戻ってしまいました〜。
  でもって誰かが止めてくれると,我に返るんだよね。
  あ〜は普段の姿に戻れてホッとしつつもまだ未練があるようすだけどさ。
  ところで,リスになってしまったあ〜の姿に笑った人,
  アナタが無心に落花生のさやを割っているとき,
  アタナの背後霊も,リスです。にゃははは。