発 行 1992年7月 第1刷発行
著 者 ますむら・ひろし
企 画・編 集 世田谷区産業振興部産業振興課
印刷登録番号 平成4年度産業振興部印刷登録番号第2号
印 刷・制 作 株式会社 アド・プリント
伝説の収集家ホシノミナト氏が2000年頃、世田谷区役所に赴いてこの本の存在の
確認を取ろうとしたら、印刷をした会社の倉庫にまだデッドストックが眠っている
と聞かされました。彼は急いでその会社に向かい、この超レアな本と対面したそう
です。彼の熱意にほだされた倉庫の人から入手したその本は、2000年8月に米沢で
開催された原画展の会場のガラスケースの中に陳列されました。
一般のますむらファンが「土が歌ってるよ」を初めて目にしたのはそのときです。
以来、いつかは収集したいものだと思い続けて4年が経ちました。
地方に住む者としては、まだ東京のどこかの倉庫にその本があると分かっていても、
ただその本を探すだけのために東京に出向くことはできません。
ところが2004年6月12日に野田市を再訪して、ますむら邸を訪問させていただいた折、
思いがけずこの本を作者ご自身から頂戴することができたのです。
そのあたりの状況については野田訪問記に書きましたのでそちらをご覧下さい。
さて、このA5判56ページの薄い冊子に収録されている「土が歌っているよ」という
作品は小学生に都会にも農業が大切だということを伝えるために世田谷区が企画して、
ますむらさんが作られた本です。発行後、長いこと一般の目に触れることなく
幻の作品と化していたのですが、コアなファンたちの希望を叶えて下さったのか、
JARIAが単行本となって発行される時、同時に収録されました。
しかし、表紙のフルカラーイラストを見るためには、このオリジナルの小冊子を
入手する以外にはありません。