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わが敬愛する夏坂健さん
その著書を読んでいると、ディープ・スコットランドのリンクスの先には、アイルランドが横たわっているらしい。しかも、そここそがリンクスランドのあるべき原点というではないか。
1、2度とはいえ、スコットランドをかじった身には、見逃すわけにはいかない。「さあ、行ってみようぜ、リンクスランドの原点へ!」ということで、例によって大韓航空に飛び乗り、エア・リンガスを乗り継ぎ、行って見ましたアイルランド。
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ダブリンの名門コースといえば、ロイヤル・ポートマーノック、つぎにロイヤル・ダブリン。あいにく、ポートマーノックは土・日曜日、ビジターを受け入れていない。で、ロイヤル・ダブリンへ。
市の北東のBulllslandの北にあり、市内から車で15分くらい。
よく、整備されたリンクスという感じで、カートをひっぱってセルフでまわる。
一番ティーの横の練習場が素晴らしい。だだっ広いフェアウェーが広がっていて、バンカーもクリーンもあり、「自由にやってくれ」という感じ。もちろんドライバーも打てる。
アウトはそう難しくなく、パー35で、わがパーティー4人とも39〜43。
インに入るとグンと掛け声をかけたように難しくなる。10番でつまずくと、そのあと、パーを取れるような気がしなくなる。で、ズルズルとひきずっていき、気がついたら50だったという感じ。
あがって、バーのカウンターで、ステーキをつまみながら軽くやっていたら、壁にロイヤル・ポートラッシュの写真があるので、「なんで?」と聞くと、ブラザークラブだという。アルバムやパンフレットを出してきて、いろいろ説明してくれる。わたしとて、ロイヤル・カウンティ ダウンとともに北アイルランドの憧れのコースである。時々、対抗戦をしているとのこと。
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ラヒンチ

 
ダブリンからラヒンチへ
ダブリンの町はロンドンを小さくしたようで親しみやすい。
ケルト文化に興味があればの話だが、トリニティ・カレッジ図書館の「ケルズの書」(1000年以上の昔の書で、ラテン語で四つの福音書を描き表したもので、その中に華麗な装飾をほどこしたものがある)、あるいはその2階の「ロングルーム」(開架書棚)の壮観さに圧倒されたらいいと思う。
ダブリンからゴールウェイへの道は、大地がゆったりとうねっていて、パラパラと家があり、B&Bばかりのどこまで行っても同じ風景。
ゴールウェイは小さな田舎の都会。横を流れる小川にカモが泳ぐ大聖堂が美しい。
ゴールウェイから断崖で有名なモーハの海岸へ。
へっぴリ腰でのぞいていたが、いるもんですねえ、「高所平気症」という人が。
ラヒンチまではそこから15分くらい。
ラヒンチはまったくの田舎町。ホテルも安く、1人1部屋。
ラヒンチ・オールドコースは完全なリンクス。
ブラインドホールも多いと聞くので、キャディーを雇う。
キャディーには上位からゴールド、シニア、キャリーと格付けがあり、フィが違う。キャリーというのは中学生から高校生くらいの、バッグを担いでコースを案内するだけで、パッティング・ラインや攻略をアドバイスする力はない。
キャリー・ボーイで2000円くらい。
名物の6番のショートホールはティーからは山の向こうでまったく見えない。グリーンは三方山に囲まれ、すりばちの底状になっている。5番をプレイしている間に6番のグリーンが見える。その時、ピンポジションを確認しておかなければならない。
しっとりとした、静かないいコースである。
シャノン川の河口(湾)をフェリーで渡って、バリーバニオンへ。
フェリーにドイツナンバーのミニバスにキャデーバッグを乗せた連中がいて、ラヒンチからキラニーに行くという。
同じようなゴルフ好きがいるものだ。
バリーバニオンのゴルフ場に行き、ホテルはどこがおすすめかと聞く。
「マリーン・リンクスはいかが」に従う。
ホテルに荷物を置き、再びゴルフ場のプロショップでコインを買い、すぐ前の練習場で練習。
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バリーバニオンといえば、そのオールドコースは世界に名だたる名コース。
夏坂健さんによると
―私の場合も、寝つきの悪い夜には巡り歩いた国の名コースに思いをはせるのが若い頃からの習慣だが、アイルランドではバリバニョン、ポートマーノック、ラヒンチ、ロイヤル・ポートラッシュ、キラーニーといった名コースが脳裏に登場して息苦しい限り、さらに寝つきが悪くなる。
とりわけバリバニョンの芸術的としか表現できない流麗な砂丘のスペクタクルは、いますぐに駆け戻りたいほどコワク的である。―
と言わしめる。
が、決定的に残念なことは、このオールドコースでプレイできなかったことだ。
というのは、申し込みの時点(3ヶ月ほど前)でオールドは一杯で、ニューコースしかエントリーできず、行って見てできればと淡い期待であったのだが、やはり「今日も、明日もキャンセルはありません」
で、ニューコース。
とはいえ、ロバート・T・ジョーンズ・シニアの設計。雄大でタフなコース。
荒っぽい風景の中、凛としてスケールがでかい。方向の正確さ、距離、がはっきりとホールによって要求され、ドライバーからショートアイアンまで、すべてのクラブを使わなければならない。
プロショップのスタッフにオールドとニューコースの違いを聞くと、「素人にはほとんど区別つかないんじゃない」だと。
いつの日か区別をわかってやろうじゃないか、と心に決めた。
キラニーまでは峠を越え二時間程度。
キラニー国立公園の中心の町だけあって、町中は観光旅行者がいっぱい。
B&Bも多いが、感じのよさそうなところは案外空き部屋がなく、四人が二手のB&Bに泊まる。
ゴルフ場を見ておこうと、キラニー・カントリークラブで夕食。
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Killarney Golf & Fishing Club
キラニーは大きな木に囲まれた林間コース。アイルランドではもともと深い森というのも珍しいが、ここは湖あり、木の生えた山ありと、さすが国立公園。
さほど難しいコースではないが、なかなか嫌味のない、面白いコース。
1番、18番は池が絡み、すんなりいくとバーディーの確率が高い。久しぶりの落ち着いた林間コースで気分も和らぐ。
クラブハウスは、立派で、ギネスをかたむけていると発つのが億劫になりそうになる。
リムリックへ向かい、市内を一巡して、シャノン空港へ。
最終便でロンドン・ヒースロー。
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Walton Heath
ウォルトン・ヒースは文字どおり、ヒースランドコース。
ロンドン郊外のサニングデール、ジョージー・ヒル、ウェント・ワースなどと並ぶ名門コースの一つ。
ヒースロー空港近くのホテルからタクシーで1時間。(こんなにかからないと思うのだが、空港の正式のタクシーでありながら少しアヤシイ。料金もいつもながらどうも納得がいかない。というのも、ゴルフ場からタクシーを呼んでもらい、ロンドン市内まで1時間、その料金の倍近くするのだ。)
で、ウォルトン・ヒース。
伝統のあるカントリークラブで、落ち着いた雰囲気であるが、クラブのトーナメントも活発で、談笑しているメンバーも多い。
1番が215ヤードからのコースはなかなか難しく、とくにラフは始末におえない。うっかりしているとすぐロストボール。しかしサービス的なホールもあり、難しいホールはしっかりボギー、とれるところは確実にパーを…、と、あたりまえのセオリーを再び習う。
コースもクラブもしっかりと、英国している。
キャディーはあらかじめ予約だけ。プロショップは別棟で充実している。
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アイルランドをまわって
夏坂健さんに誘われるようにアイルランドへ出かけたが、スコットランドよりもっとスコットランド的で、落ち着いてゴルフができた。
人々も気さくで、とくに日本人に対して違和感がまったくないという感じであった。アイルランドもイギリスにはずいぶんいじめられた歴史があるそうで、「イギリスを向こうにまわして戦争をした日本」というだけで「ようやった」という気分があるらしい(事の成り行きには関係なく)。
土地柄も、一言で言えば田舎で、ホテルを見つけるのもレストランを探すのも、困ることは一つもなかった。
治安もよく、人は右、車は左で、これもイギリス同様、違和感がない。
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