春、伝えたい思い



やすらぎの聖地

今は競争をあおっているかのような社会です。政治も経済も。賃金も労働の成果で上下を競う傾向が強くなってきました。千人に五人の割合で一ヶ月以上の長期休職者が出ているといいます。あちらが立てば、こちらで潰れていく、いや、潰して、立てる、と言ったほうがいいかもしれません。油断も隙もない非情な社会が構築されていくともいえます。そんな社会にあって、ひとり自然は"我れ関せず"とは もう云えなくなりましたが、それでも 時には、穏やかで心休まる風景を与えてくれます。
何も考えないで、しばらく、ただぼんやりと眺めていてください。こんな時も大切ですよ。あたりは静かですねぇ。目を閉じれば、自然のなかの心地よい声が、あなたに囁いています。きっと あなたの脳幹を優しく刺激して、身体中のあらゆる細胞に好影響を与えることでしょう。

..



「赤ちゃん.........」



●可愛いね、きっと目に入れても痛くないよ。両親や祖父母は大満足、将来が楽しみです。ところが、ところがです。月日は速いものでもう中学生(あるいは高校生)、この頃どうしたものか不登校が多くなりました。よくわからない友人と夜遅くまで出歩いている様子。聞いても相手にしてくれません。学校にも限界があるようです。両親の深い苦悩、やがて家庭の崩壊、離散に発展する可能性も散見されます。では、どこでどう狂ったのでしょうか。耐震構造偽造? 土台がしっかり構築されていなかったのでしょうか。可愛い、可愛いで過ぎて行ったのではありませんか。あるいは、両親の身勝手さを見せつけていたのではありませんか。そして、少なくとも、人との交わりの中で、この子がどんな人になって欲しいのか、両親に共通した冷静さがありましたか。
●「銀(しろがね)も金(くがね)も玉も何せむに勝れる宝 子に及(し)かめやも 」 <万葉集>728年(神亀5年)、筑前の国守 山上憶良が、国守の役目の一つ、年一度の国内巡察の折、遠賀川のほとりで詠んだと云います。実直な億良は毎年、欠かすことなく巡察を実行し、民の生活を隅々まで掌握し、標記のような歌を示すことによって、民に生活の規範を教えようとしたのかもしれません。余談ですが、こうした国守憶良の真面目な態度は、あの貧窮問答歌のような、いわば社会の暗部を照らす歌の、素地ともなったのではないでしょうか。


ごめんね

....

●そうです、ほんのちょっとしたことですが、素直に「ゴメンネ」と云える人、この頃少なくなりました。私たちは人の中にあって、大なり小なり他人から恩恵を受けています。人との関係を大切にしたいですね。
●「親切」のつもりでしたことが、「おせっかい」「出しゃばり」と眼をつりあげて叱られれたこともありました。ますます人間関係が、ぎくしゃく、淋しくなっていくような気がします。
●「親切」をあげましょう。「親切」をいただきましょう。ただし「親切ごかし」には要注意ですよ。

感想、ご意見は...< /font>掲示板へどうぞ