●ホスティングサービス


 取得したドメインは、更新を続ける限りあなたの永続的な使用権利が約束されます。そこで次のステップですが、取得したドメインを使える状態にしなければなりません。

大きく分けると、3つの手段があります。
1.自分のパソコンでサーバを立ち上げ、全てを自分で設定し管理する。
2.レンタルサーバのサービスを利用する。
3.URL転送(プロバイダ等のサーバにある既存のホームページのURLに、ドメイン割り当てる)

 それでは、それぞれの特徴を考えてみましょう。
利      点 問   題   点
自己サーバ ○全てを自己管理できるので、制約がない。技術とマシンスペック、そして通信環境が高いレベルで満たされれば、それに見合う高性能な環境が実現できる。 ●各種サーバの設定を始め、相当の知識、設備、及び金が要求される。アクセス数が見込まれるサイトを運営するには、高額な高速回線を確保しなければならない。
●セキュリティーについて、自己防衛を要求される範囲が広い。
●サーバメンテナンスに多大な時間と労力を費やす。
レンタルサーバ ○サーバメンテナンスを任せられるので楽。
○サーバの設定が専用コントロールパネルで行えるなど、分かりやすいインターフェイス。
○ドメイン取得代行を同時に申し込むと、取得と更新に関する手間を省くことができる。
○ホームページ用の高速回線を、自前で準備しなくても良い。
●ハードディスク容量、月間転送量、POPアカウント、CGI、SSI、TELNET...等、価格により制限がある。特にアダルトサイトを許可するサービスでは、大容量の画像転送を可能にしなければならないので、高価格となる。
●低価格サービスは多人数で共有サーバを利用するので、他に高負荷、あるいはエラーを出すCGIを使っている人がいると、最悪の場合サーバーダウンなどの被害を被る場合がある。(専用サーバを除く)
URL転送 ○とりあえず、独自のドメインを割り当てるという目的を達成することができる。お手軽。
○既存のサーバ(プロバイダのホームページスペースや無料サービスなど)を流用することができるので、最小限の投資で済む。
●ドメインをホームページの案内役として機能させるだけだと割り切れば良いのだが、流用したサーバのURLがブラウザに表示されると間に合わせの印象を与えるので、ブラウザの表示を制御するテクニックを使いたくなる。
●メールにドメインが使えるかどうか、要確認。(大抵はOK)
簡単にまとめると、自己サーバの場合は、夢と可能性はがそれなりの技量と手間、そして大きなリスクを負わなければなりません。反対にレンタルサーバは、価格次第で性能が決まるものの、難しい知識や労力からは解放されるということです。


ホスティングサービス(レンタルサーバ)
 ホスティングサービスとは、インターネット上でホームページ公開やメール送受信などの役割をするコンピュータをレンタルするサービスです。サービス会社が契約者のドメイン取得を代行し、サーバの各種設定(DNS登録、ディスクスペース設定、メールアカウント設定等)をしてくれるので、高度な知識がなくてもドメインの運用が出来るようになります。(※)
 しかし導入後は、サーバの設定とメールの送受信はインターネットに接続して操作することになるので、あらかじめインターネットに接続できる環境(電話回線、LAN等の形態を問わずプロバイダとの契約)が不可欠となります。
例えばプロバイダをインターネットに接続する「窓口」とするなら、ホスティングは情報公開のための「場所/サーバ」を提供するものということになります。
※(ホームページをアップするためのFTPのやり方は知らないとダメですが。)

【ホスティングサービスのイメージ】

ユーザ
※1

インターネットに
接続し設定する
(要プロバイダ
※2
ホスティングサービス会社
各種サーバ管理
ドメイン管理

インターネットで情報公開
※3

※1:一般電話回線、LAN、CATV等の携帯は問わないが、まずはインターネットに接続出来る環境を整える。
※2:インターネットに接続し、ホスティングサービス会社のホームページを閲覧して、好みのドメインとレンタルサーバメニューを
 申し込む。そして契約後送られてくる自分のサーバ用のIDとパスワードを使って、パソコンで作ったホームページをFTPソフトでサーバに
 転送すれば、あなたのドメインでホームページが表示されます。FTPは、契約プロバイダと同様の手順と同様で、違うのはホストネーム
 アドレス、ID、そしてパスワードくらいです。
 契約会社によって違いますが、ほとんどはWEB上の専用画面で詳細設定するようになっており、メールアドレスの作成・削除も同様です。
 メールソフトの設定も、通常のプロバイダの場合と同様です。
※3:http://(あなたの名前).comのできあがり。


5.ホスティングサービス

低価格メニューの仕様(表内の赤文字)によると、ディスク容量・月間転送量ともに少ないようにみえますが、既に人気HPを運営している方ならともかく、これから始めようという方には十分ではないでしょうか。(自分のHPの容量とメールの量から計算しましょう)
最初はできるだけ安いメニューから始めて、アクセス数が増えてから、あるいは機能制限を解きたくなってから上位メニューに移行するのが無駄のないやり方です。その際の移行のし易さもサービス選びのポイントのひとつです。


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